AdWords でのクリック トラッキング

広告主様は AdWords で、広告の配信回数やクリック数などの情報を確認できます。AdWords の追加設定を使うと、広告の表示回数やクリック数などのコンバージョン指標が得られます。クリック トラッキング URL パラメータを通じて、サードパーティの分析システムに情報を提供することもできます。

最新のクリック トラッキングの仕組み

AdWords のクリック トラッキングを使う場合は、広告の種類とネットワークに応じて、finalUrlsfinalMobileUrlsfinalAppUrls のいずれかのフィールドでランディング ページ URL を指定します。ユーザーが広告をクリックすると、ランディング ページ URL に直接誘導されます。

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カスタム クリック トラッキング(サードパーティのクリック測定システムなど)を使う場合は、trackingUrlTemplate フィールドでトラッキング サーバーの URL も指定します。広告がクリックされると、AdWords はユーザーを最初にトラッキング サーバーに誘導してからランディング ページにリダイレクトするように、ランディング ページ URL を構成します。

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並行トラッキング

並行トラッキングは、カスタム クリック トラッキングを実装する際にトラッキング リクエストを処理する新しい方法です。新しい sendBeacon ブラウザ機能を利用してバックグラウンドでトラッキングを行うことで、ユーザーに最終リンク先が迅速に表示されるようにします。これにより、広告をクリックしたユーザーが、トラッキング URL からのリダイレクトが完了してランディング ページが表示される前に別のページに移動してしまうケースを減らすことができます。

2018 年 5 月現在、並行トラッキングはオプション機能であり、対象も Android の Chrome ブラウザからの検索キャンペーンとショッピング キャンペーンに限定されています。年内には、並行トラッキングが利用できる唯一の方法となります。今後数か月にわたって、キャンペーン タイプとブラウザのサポートを追加します。並行トラッキングにまだ対応していないブラウザで広告を表示した場合は、順次トラッキングに戻ります。

並行トラッキングの場合、ナビゲーションは次のように処理されます。

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並行トラッキングの技術要件

並行トラッキングを有効にするには、いくつかの技術要件を満たす必要があります。システムでトラッキングとレポートが現在どのように設定されているかに応じて、以下の 1 つ以上の項目の影響を受ける場合があります。

リダイレクト

並行トラッキングは、サーバー単位でのリダイレクトのみをサポートしています。また、トラッキング リダイレクト チェーンのすべての URL が HTTPS をサポートしている必要があります。JavaScript や HTML などの HTTP リダイレクトやページ上のリダイレクトが発生した場合、トラッキング シーケンスはその前の URL で終了します。トラッキングはバックグラウンドで行われるため、ユーザー エクスペリエンスへの影響はありませんが、呼び出されないトラッカーはクリック トラッキング情報を受け取ることができません。

並行トラッキングが正しく機能するようにするには:

  1. トラッキング サーバーが HTTPS プロトコルを使用していること、またお客様側で設定したすべての内部リダイレクトが HTTPS を使用していることを確認します。
  2. JavaScript リダイレクトなど、ページ上のメソッドを使用するリダイレクトの仕組みは機能しません。トラッキング リダイレクト チェーンでこのようなリダイレクトの仕組みを使用している場合は、変更する必要があります。

HTTPS への自動書き換え

AdWords では、最初のトラッキング呼び出しが HTTPS として入力されていない場合、それらの呼び出しはすべて HTTPS に書き換えられます(以降のリダイレクトでは書き換えは行われません)。最終ページ URL には HTTP と HTTPS のどちらも使用することができますが、AdWords で入力した URL のプロトコルが HTTPS に変更されてもリクエストを処理できるよう、サーバーが適切に設定されていることをご確認ください。

たとえば、トラッカー URL が tracker.example.com の場合、http://tracker.example.comhttps://tracker.example.com の両方に応答する必要があります。

クリックごとの ID

一部のトラッキング サーバーでは、ランディング ページにリダイレクトする際にクリックごとの ID が組み込まれます。ウェブサイトはその ID を読み取り、保存して、さまざまな測定結果を結び付けます。並行トラッキングでは、トラッキング サーバーの呼び出しはウェブサイトに転送されないため、この機能は使用できなくなります。

回避策として、顧客アカウントで自動タグ設定を有効にすることができます。自動タグ設定を有効にすると、配信時にランディング ページ URL とトラッキング テンプレート URL の末尾に Google クリック ID(GCLID)パラメータが追加されます。この ID は、ページ上のタグ(Google アナリティクスなど)とトラッキング サーバーの両方で処理できます。このパラメータは、トラフィック情報を結び付ける共通のキーとして使用できます。

自動タグ設定に加えて、新しい {gclid} ValueTrack パラメータがリリースされました。 現在、一意の ID を挿入するためにパラメータを使用している場合は、代わりに {gclid} を値として使用すると、ウェブサイトに必要な変更を減らせることがあります。たとえば、AdWords の最終ページ URL やトラッキング テンプレートに partner_Id=[Dynamically-generated click ID] などが含まれている場合は、それを partner_id={gclid} に更新できます。

URL の再構成

配信時には、トラッキング テンプレート フィールドの {lpurl} ValueTrack パラメータやそのバリエーションに追加されたパラメータは、エンコード ルールに基づいて解析され、ランディング ページの呼び出しに追加されます。また、並行トラッキングを適用すると、トラッカー呼び出しの {lpurl} パラメータは https://google.com/asnc/dGVzdA のような代替 URL に置き換えられます。さらに、ランディング ページに送信されるすべてのパラメータが、この google.com URL に追加されます。

{lpurl} を Google の代替 URL に置き換えると、ウェブページへの ping が 2 回(ユーザーのクリックで 1 回、並行トラッキングのリダイレクトでもう 1 回)発生することはありません。トラッカーは通常、{lpurl} ValueTrack パラメータを処理するので、引き続きこの代替 URL にリダイレクトする必要があります。Google の代替 URL はリダイレクト時に HTTP ステータス コード 204 を返します。

次の例をご覧ください。

AdWords 設定
最終ページ URL http://mywebsite.com?something=foo
トラッキング テンプレート https://redirect.com?url={lpurl}%3Flpvar%3Dabc&src=google
並行トラッキングがサポートされている呼び出し
ナビゲーション http://mywebsite.com?something=foo&lpvar=abc
並行トラッカーでの呼び出し https://redirect.com?url=https%3A%2F%2Fgoogle.com%2Fasnc%2FdGVzdA%3Fsomething%3Dfoo%26pvar%3Dxyz
並行トラッキングがサポートされていない呼び出し
ブラウザでの呼び出し https://redirect.com?url=http%3A%2F%2Fmywebsite.com%3Fsomething%3Dfoo%3Flpvar%3Dabc&src=google
--> 順次ホップ http://mywebsite.com?something=foo&lpvar=abc

並行トラッキングが適用される場合は、次のように処理されます。

  1. lpvar=abc パラメータが解析され、ランディング ページ URL に追加されます。
  2. トラッカー呼び出しの {lpurl} パラメータは、代替 URL で置き換えられます。
  3. ランディング ページに送信されるすべてのパラメータが代替 URL に含まれるため、トラッキング サーバーは必要に応じて処理を実行できます。

ランディング ページのパラメータ

最終ページ URL は、AdWords から取得され、ユーザーのクリックに応えてブラウザで直接読み込まれるため、クリック時のリダイレクト中に、クリック トラッカーでランディング ページ URL のパラメータを追加または変更することはできなくなりました。これらのパラメータは、finalUrlSuffix フィールドに直接入力する必要があります。

このパラメータは、trackingUrlTemplate がサポートされているすべてのエンティティでサポートされています。このフィールドに入力された文字列は、ランディング ページの呼び出しと Google の代替 URL に追加されます。トラッキング サーバーは必要に応じてこれらのパラメータを処理できます。このフィールドでは、トラッキング URL テンプレートのフィールドと同様にトラッキング パラメータ(カスタムと ValueTrack)を使用できます。

次の例をご覧ください。

現在の AdWords 設定
最終ページ URL http://mywebsite.com?something=foo
最終ページ URL のサフィックス  
トラッキング テンプレート https://redirect.com?url={lpurl}
ランディング ページのパラメータ
(クリック リダイレクト時にクリック トラッカーが追加)
pvar=xyz
並行トラッキングのために行う変更
最終ページ URL のサフィックス pvar=xyz
並行トラッキングがサポートされている呼び出し
ナビゲーション http://mywebsite.com?something=foo&pvar=xyz
並行トラッカーでの呼び出し https://redirect.com?url=https%3A%2F%2Fgoogle.com%2Fasnc%2FdGVzdA%3Fsomething%3Dfoo%26pvar%3Dxyz&src=google
並行トラッキングがサポートされていない呼び出し
ブラウザでの読み込み https://redirect.com?url=http%3A%2F%2Fmywebsite.com%3Fsomething%3Dfoo%26pvar%3Dxyz
--> 順次ホップ http://mywebsite.com?something=foo&pvar=xyz

順次トラッキングでは、ブラウザの Cookie はトラッカーのドメインのファースト パーティ コンテキストに設定されます。ビーコン機能の場合、Cookie はサードパーティ コンテキストであるメインブラウザの jar に書き込まれます。 サービスがファースト パーティ コンテキストに書き込まれている Cookie に依存している場合は、お客様側で必要な変更を行ってください。

並行トラッキングを有効にする

v201802 以降、顧客の parallelTrackingEnabled フィールドを true に設定すると、並行トラッキングを有効にすることができます。今後、並行トラッキングは AdWords でサポートされる唯一のトラッキング方法になり、このフィールドは廃止されます。

トラブルシューティング ツール

以下のツールは、並行トラッキング設定の問題解決に便利です。

拡張された広告クリック プレビュー ツール

AdWords 管理画面のトラッキング テンプレートの横にあるプレビュー機能([テスト] ボタン)が、次の URL を表示できるように拡張されました。

  • 並行トラッキングが利用できる場合:
    • ブラウザに読み込まれるランディング ページ URL
    • バックグラウンドで読み込まれるトラッキング URL
  • 並行トラッキングが利用できない場合:
    • ブラウザに読み込まれるトラッキング URL(順次トラッキング)

これらの URL を確認して、意図したとおりにランディング ページとトラッカーにパラメータが送信されることを確認できます。このツールのインスタント チェックでは、並行トラッキングの要件に関連するエラーは確認できません(例: https://requirement)。

並行トラッキング インジケータ

並行トラッキング オプションを使用してトラッカー URL を呼び出す場合、AdWords では URL に gb=1 パラメータが追加されます。このパラメータを使用すると、トラッキング ソリューションで並行トラッキングの呼び出しを識別できます。

個々のキャンペーンをテストする

アカウント全体で並行トラッキングを有効にしなくても、個々のキャンペーンをテストすることは可能です。個々のキャンペーンに限定することで、容量が限られていてもエンドツーエンドのテストを実行できます。特定のキャンペーンで並行トラッキングを有効にする手順は次のとおりです。

  1. 目的のキャンペーンの [設定] ページに移動します。

  2. [キャンペーン URL のオプション] 設定(表示されていない場合は [その他の設定] を展開)で、{_beacon} というカスタム パラメータを作成し、値 true を割り当てます。

    URL でこのカスタム パラメータを使用する必要はありません。

    Google がこのパラメータを検出すると、そのキャンペーンのすべてのクリックは並行トラッキングで処理されます。

  3. トラッキング呼び出しに &gb=1 が含まれていれば(ブラウザからのバックグラウンド呼び出しを意味する)、並行トラッキングが有効になっていることを確認できます。

別のテスト方法として、このリンクから Google 検索を開始すると、任意のブラウザ(まだサポートが発表されていないブラウザも含む)で強制的に並行トラッキングを実行することができます。この方法は、並行トラッキングが無効になっているアカウントやキャンペーンの広告クリックに対しても有効です。

追加のサポートを受ける

さらなるサポートが必要な場合は、ads-clicktracking-support@google.com までメールでお問い合わせください。

次のステップ

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