アプリやスクリーンの測定

このガイドでは、analytics.js を使用してスクリーン イベント測定を設定する方法について解説します。

概要

Google アナリティクスにおいて、スクリーンはアプリ内でユーザーに表示されるコンテンツを指し、ウェブサイトでいうページに当たります。スクリーンビューを測定すると、ユーザーがどのコンテンツをよく閲覧しているか、ユーザーが各種コンテンツをどのように移動しているかを把握できます。

実装

スクリーン ヒットを送信するには、send コマンドを使用し、hitType として screenview を指定します。screenview ヒットタイプの場合、send コマンドのシグネチャは次のようになります。

ga('send', 'screenview', [fieldsObject]);

スクリーン フィールド

フィールド名 値の型 必須 説明
screenName テキスト 必須 スクリーンの名前。

スクリーン データは通常、「ウェブ」ではなく「アプリ」タイプの Google アナリティクス ビューに送信されます。したがって、screenName に加えて少なくとも appName フィールドを送信する必要があります。

次の表に、アプリビューに送信できるアプリ フィールドを示します。

フィールド名 値の型 必須 説明
appName テキスト 必須 アプリの名前。
appId テキスト 省略可 アプリの ID。
appVersion テキスト 省略可 アプリのバージョン。
appInstallerId テキスト 省略可 アプリ インストーラの ID。

Google アナリティクスのウェブビューとアプリビューの違いの詳細については、アナリティクス ヘルプセンターウェブサイトのビューとモバイルアプリのビューとの違いをご覧ください。

次のコマンドでは、「myAppName」という名前のアプリと「Home」という名前のスクリーンを指定して、スクリーンビュー ヒットを Google アナリティクスに送信しています。

ga('send', 'screenview', {
  'appName': 'myAppName',
  'screenName': 'Home'
});

appName フィールドはすべてのアプリヒットで送信する必要があるため、通常は set コマンドを使用してトラッカー自体のフィールドに設定することをおすすめします。

ga('create', 'GA_MEASUREMENT_ID', 'auto');
ga('set', 'appName', 'myAppName');

// The `appName` field is now set, so
// screenview hits don't need to include it.
ga('send', 'screenview', {screenName: 'Home'});

アプリ専用ビューまたはウェブ専用ビューのフィルタを使用する

ウェブとアプリのデータを同じプロパティ(UA-XXXXX-Y)に送信した場合、Google アナリティクスでは、そのプロパティのビューで両方のデータセットが表示されます。これにより、アプリビューとウェブビューを組み合わせて使用できます。

アプリとウェブのデータを同じプロパティに送信し、それぞれのデータを別のビュー(アプリビューとウェブビュー)で表示する場合は、フィルタを作成します。たとえばウェブとアプリを組み合わせたビュー(デフォルト)、ウェブビュー、アプリビューを作成できます。

アプリビューのフィルタ

アプリのデータのみを表示するためのカスタム フィルタを作成するには、Application?yes に設定します。

Google アナリティクスのフィルタ作成フォーム[フィルタ名] 欄に「アプリビュー」を指定し、種類は [カスタム] を選択します。さらに [一致] を選択し、[フィルタ フィールド] に [アプリケーションかどうか] を、[フィルタ パターン] に [はい] を選択します。[大文字と小文字を区別] には [いいえ] を選択します。
図 1: アプリビューのフィルタ設定

ウェブビューのフィルタ

ウェブのデータのみを表示するためのカスタム フィルタを作成するには、Application?no に設定します。

Google アナリティクスのフィルタ作成フォーム[フィルタ名] 欄に「ウェブビュー」を指定し、種類は [カスタム] を選択します。さらに [一致] を選択し、[フィルタ フィールド] に [アプリケーションかどうか] を、[フィルタ パターン] に [いいえ] を選択します。[大文字と小文字を区別] には [いいえ] を選択します。
図 2: ウェブビューのフィルタ設定