カスタム ディメンションと指標 - Android SDK

このデベロッパー ガイドでは、Android 向け Google アナリティクス SDK v3 を使って、カスタム ディメンションとカスタム指標を実装する方法について説明します。

概要

カスタム ディメンションでは Google アナリティクスのメタデータとヒット、ユーザー、セッションを関連付けることができ、カスタム指標では Google アナリティクスで独自の指標を作成して増やすことができます。

  1. Google アナリティクスの管理画面でカスタム ディメンションまたはカスタム指標を設定します。 詳しくは、カスタム ディメンションやカスタム指標の設定方法(ヘルプセンター)をご覧ください。
  2. アプリからカスタム ディメンションとカスタム指標の値を設定、送信します。

カスタム ディメンションとカスタム指標には、次の 2 つのフィールドがあります。

  • Integer インデックス - カスタム ディメンションまたはカスタム指標のインデックス。このインデックスは 1 から始まります。
  • String - カスタム ディメンションまたはカスタム指標の値。このフィールドが指標の場合、値は整数と見なされます。 ただし、指標が通貨の種類を表す場合は、固定小数点の 10 進数 と見なされます。

値の設定と送信

カスタム ディメンションの値を設定、送信するには、次のように記述します。

// May return null if EasyTracker has not yet been initialized with a
// property ID.
EasyTracker easyTracker = EasyTracker.getInstance();

// Send the custom dimension value with a screen view.
// Note that the value only needs to be sent once, so it is set on the Map,
// not the tracker.
easyTracker.send(MapBuilder
    .createAppView("Home screen")
    .set(Fields.customDimension(1), "premiumUser");
    .build()
);

カスタム ディメンションの値は、Google アナリティクスの任意のヒットタイプ(スクリーン ビュー、イベント、e コマース トランザクション、カスタム速度、ソーシャル インタラクションなど)に付加して送ることができます。データ処理の際に、カスタム ディメンションの既定のスコープが判別され、そのスコープに当てはまるヒットにディメンションの値が結び付けられます。

カスタム指標の値を設定、送信するには、次のように記述します。

// May return null if EasyTracker has not yet been initialized with a
// property ID.
EasyTracker easyTracker = EasyTracker.getInstance();


// Set the custom metric to be incremented by 5 using its index.
easyTracker.set(Fields.customMetric(1), 5);


// Custom metric value sent is with this screen view.
easyTracker.send(MapBuilder
    .createAppView("Home screen")
    .build()
);

実装に関する注意事項

このセクションでは、カスタム ディメンションやカスタム指標を実装する際のその他の注意事項について説明します。

カスタム ディメンションに関する注意事項

ユーザーレベルやセッション レベルのスコープを持つ値は、過去のヒットにも適用される

  • ユーザーレベルやセッション レベルのスコープを持つカスタム ディメンションの値は、現在のセッションの過去のヒットを含む、すべてのヒットに適用されます。セッション レベルまたはユーザーレベルのスコープを持つカスタム ディメンション値を現在のセッションの過去のヒットに適用したくない場合は、その値をヒットに適用する前に新しいセッションを開始します
  • たとえば、メンバーシップの種類をユーザーレベルのカスタム ディメンションで指定している状況で、ユーザーがセッションの途中でメンバーシップをアップグレードした場合は、そのカスタム ディメンションに新しい値を設定する前に、新たなセッションを始めるようにします。これにより、アップグレード前のヒットには古いメンバーシップの値が結び付けられ、新しいヒットには新しいメンバーシップの値が結び付けられます。

カスタム ディメンションとビュー(旧プロファイル)フィルタ

  • ユーザーレベルやセッション レベルのカスタム ディメンションの値は、現在以降のセッションのすべてのヒットに適用されます。これは、値を付加したヒットがビュー(旧プロファイル)でフィルタされている場合でも同様です。
  • カスタム ディメンション値でフィルタすると、ヒットはカスタム ディメンション値の範囲に応じてフィルタリングされます。詳しくは、データ処理におけるフィルタとカスタム ディメンションの値の関係の説明をご覧ください。

カスタム指標に関する注意事項

カスタム指標の値はレポートで集計される

  • カスタム指標の値は、Google アナリティクスの既定の指標と同じようにレポートで集計されます。つまり、カスタム指標の値として 1 を設定すると、レポートにはその指標の値を合計した数が表示されます。

カスタム指標とビュー(旧プロファイル)フィルタ

  • カスタム指標の値はいつでも設定できますが、ビューフィルタで除外される可能性があるヒットには設定しないようにしてください。ビュー(プロファイル)フィルタでヒットをフィルタリングすると、関連するカスタム指標値もフィルタされます。 詳しくは、カスタム ディメンションとカスタム指標、ビューフィルタの説明をご覧ください。

自動スクリーン測定で値を設定する場合

  • EasyTracker の自動スクリーン測定機能を介して送信されるスクリーン ビューにカスタム ディメンション値を適用するには、onStart() 中に activityStart() を呼び出す前に値を設定します。なお、onStart() の実行時に値が不明な場合は、代わりに手動の画面測定をおすすめします。

値として個人情報を送信しない

  • Google アナリティクスの利用規約により、Google アナリティクス サーバーに個人情報を送ることは禁止されています。詳しくは、利用規約をご覧ください。