イベント トラッキング - ウェブ トラッキング(ga.js)

このドキュメントは、Google アナリティクス トラッキング コード(GATC)の設定に精通していることを前提としています。また、ここで説明するイベント トラッキングを設定するページには、ga.js トラッキング コードをインストールする必要があります。GATC を使ったサイトのトラッキングについては、トラッキングの基本ガイドをご覧ください。

はじめに

イベント トラッキングは ga.js トラッキング コード内で使用できるメソッドで、Flash を使用したメニュー システムなどのウェブサイト要素に対するユーザーの操作を記録できます。そのためには、トラッキングする特定の UI 要素にメソッド呼び出しをアタッチします。この方法を使用すると、そのような要素に対するすべてのユーザー アクションが計算され、アナリティクスのレポート インターフェースにイベントとして表示されます。また、ページビューの計算は、イベント トラッキング方式でトラッキングされたユーザー アクティビティによる影響を受けません。最後に、イベント トラッキングではオブジェクト指向モデルを採用しています。オブジェクト指向モデルを使用して、ウェブページ オブジェクトに対するさまざまな種類のインタラクションを収集して分類できます。

ga.js では、一般的に次のイベント トラッキングを適用できます。

  • Flash ウェブサイトや Flash 動画プレイヤーなど、Flash を使用した要素
  • 埋め込み AJAX ページ要素
  • ページ ガジェット
  • ファイルのダウンロード

イベント トラッキングの設計モデルは柔軟性に優れており、一般的なユーザー トリガー イベントモデルを超えて拡張できます。つまり、設計は自由に決めることができます。このため、有用なイベント トラッキング レポートを作成するには、レポート ユーザーとの共同作業と、優れたレポート計画が必要です。

  • データをトラッキングするすべての要素を事前に決定します。

    最初はウェブサイト上の 1 つのオブジェクトのみをトラッキングしている場合でも、トラッキングするさまざまなオブジェクトやイベントを包括的に把握しておくと、イベント トラッキングの数や種類が増加しても適切に対応できるレポート構造を確立するのに役立ちます。

  • レポートのユーザーと協力して、イベント トラッキング レポートを作成します。

    レポートがどのようになるかを事前に把握しておくと、イベント トラッキングの実装構造が決まります。たとえば、動画 UI インタラクションのみを表示するレポートの場合、メニュー、埋め込みガジェット、読み込み時間などの他の Flash UI をトラッキングする必要がある場合とは、カテゴリ構造が大きく異なります。また、実装を最大限に活用するために、イベント トラッキングのさまざまなトラッキングの可能性についてレポートのユーザーに説明することもできます。たとえば、レポートのユーザーは Flash 動画インターフェースでのユーザー行動のトラッキングに関心があるが、動画の読み込み時間の遅延トラッキングにも関心を持っている可能性があるとします。その場合は、イベントの呼び出しで事前に意味のある名前を使用するように計画できます。

  • 一貫性のある明確な命名規則を採用します。

    イベント トラッキングの実装過程で、カテゴリ、アクション、ラベルに指定したすべての名前がレポート インターフェースに表示されます。また、カテゴリとアクションのペアは、レポートの統計情報に固有の要素として扱われます。そのため、まず、同様のカテゴリに属するすべてのオブジェクトについて指標をどのように計算するかを検討する必要があります。

イベント トラッキングの設定

レポートにイベント トラッキングの結果を表示するには、まずサイトでイベント トラッキングを設定する必要があります。

  1. サイトにトラッキングを設定します。ウェブサイトのトラッキングが設定されていることを確認してください。設定方法については、 トラッキングの基本ガイドをご覧ください。
  2. ページ オブジェクト、ウィジェット、動画のソースコードで _trackEvent() メソッドを呼び出します

    _trackEvent() メソッドのシグネチャは次のとおりです。

    _trackEvent(category, action, opt_label, opt_value, opt_noninteraction)
    • category(必須)

      トラッキングするオブジェクトのグループに付ける名前。

    • action(必須)

      各カテゴリと一意にペアになる文字列で、ウェブ オブジェクトに対するユーザー操作のタイプを定義するためによく使用されます。

    • opt_label(省略可)

      イベントデータにディメンションを追加する文字列(省略可)。

    • opt_value(省略可)

      ユーザー イベントに関する数値データを指定するために使用できる整数。

    • opt_noninteraction(省略可)

      ブール値。true に設定した場合、該当イベントヒットは直帰率の計算に使用されません。

  3. レポートを表示します。イベント トラッキングを設定し、サイトで 1 日稼働したら、レポートの [コンテンツ] セクションに移動して [イベント トラッキング] を表示します。

リソース

イベントとイベント トラッキングの詳細については、以下をご覧ください。