Google アナリティクスのデータ収集上限

このページでは、Google アナリティクスのすべてのコレクション タグ、ライブラリ、SDK のデータ収集上限について解説します。

概要

Google アナリティクスは数多くのサイトやアプリで使用されています。そこで、システムが処理能力を超えるデータを受信することを防ぎ、システム リソースを安定的に配布するために、一定の制限事項が設けられています。そのポリシーについて以下で説明しますが、これらは予告なく変更される場合があります。

以下の制限事項は、Google アナリティクスのすべてのコレクション タグとライブラリ、SDK に適用されます。プロパティに適用される制限とクライアント ライブラリに適用される制限があります。

プロパティの制限事項

次の制限事項は、ウェブ プロパティ、プロパティ、トラッキング ID に適用されます。

  • プロパティあたり 1 か月 1,000 万ヒット

ヒット数がこの上限を超えると、Google アナリティクス チームからお客様にご連絡のうえ、アナリティクス 360 へのアップグレードや Google アナリティクスに送信するデータ量を減らすためのクライアント サンプリングの設定といったご提案をさせていただく場合があります。

1 か月あたりのアナリティクス 360 アカウントでの上限については、アカウント マネージャーかサービス担当者にお問い合わせください。

ユニバーサル アナリティクスを利用している場合

次の制限事項は、gtag.js、analytics.js、Android SDK、iOS SDK、Measurement Protocol に適用されます。

  • ユーザーあたり 1 日 20 万ヒット
  • セッション 1 回あたり 500 ヒット

ヒット数がこのいずれかの上限を超えると、以降のヒットはそれぞれ該当の日付中またはセッション中は処理されなくなります。これらの制限はアナリティクス 360 をご利用の場合も同じように適用されます。

ga.js または以前のライブラリ

次の制限事項は、ga.js、モバイル スニペット、その他の以前のトラッキング ライブラリに適用されます。

  • セッション 1 回あたり 500 ヒット

ヒット数がこの上限を超えると、以降のヒットは該当のセッション中は処理されなくなります。この制限はアナリティクス 360 をご利用の場合も同じように適用されます。

timing タイプのヒット

timing タイプのヒットには、gtag.js、ga.js、analytics.js によって自動的に送信されるサイトの速度のヒットを含めて、追加の制限が課されます。1 日に処理される timing タイプの最大ヒット数は、プロパティあたり 10,000 件またはプロパティでその日に処理されるページビュー合計数の 1% のいずれか大きい方です。これより少ないヒット数には追加の制限が適用されます。詳細については、カスタム速度に関するデベロッパー ガイドをご覧ください。

クライアント ライブラリと SDK のデータ処理上限

それぞれのクライアント ライブラリにはデータ処理上限のメカニズムが導入されており、一度に過度なヒットが送信されないようになっています。このメカニズムはトークン バケット アルゴリズムに基づいており、大量のヒットを Google アナリティクスに送信できる一方で、クライアントからのデータ送信が過度に速くならないようになっています。

それぞれのトラッカーには、同時に送信できるリクエスト数に上限が設けられています。トラッカーには、同時に送信されたヒット数のカウンターも設定されています。1 回のヒットが Google アナリティクスに送信されるたびに、このカウンターの数値が 1 回ずつ減少していきます。カウンターが 0 になると上限に達したことになり、新しいリクエストは送信されません。その後、短期間でカウンターは元の数値に戻っていき、再びデータ送信が可能になります。

ここからは、各ライブラリでのデータ処理上限の扱いについて説明します。これらの上限に達すると、ヒットが Google アナリティクスのサーバーに送信されなくなり、そのデータはレポートに反映されません。これらの制限はアナリティクス 360 をご利用の場合も同じように適用されます。

gtag.js と analytics.js:

gtag.js と analytics.js の各トラッカー オブジェクトの上限は 20 ヒットから始まり、1 秒 2 ヒットの速度で回復していきます。この制限事項は、e コマース(商品またはトランザクション)を除く、すべてのヒットタイプに適用されます。

ga.js:

ga.js の各トラッカー オブジェクトの上限は 10 ヒットから始まり、1 秒 1 ヒットの速度で回復していきます。この制限は、イベントタイプのヒットのみに適用されます。

Android SDK

デバイス上での各トラッカー インスタンスに対し、それぞれのアプリ インスタンスの上限は 60 ヒットから始まり、2 秒 1 ヒットの速度で回復していきます。この制限事項は、e コマース(商品またはトランザクション)を除く、すべてのヒットタイプに適用されます。

iOS SDK

各プロパティの上限は 60 ヒットから始まり、2 秒 1 ヒットの速度で回復していきます。 この制限事項は、e コマース(商品またはトランザクション)を除く、すべてのヒットタイプに適用されます。