Management API を使用した費用データのインポート

このガイドでは、Management API を使用して費用データをインポートする方法について解説します。

はじめに

Google 以外の有料キャンペーンの費用データとクリックデータをインポートすると、Google アナリティクスのプラットフォームを利用して ROI 分析を行い、すべてのオンライン広告とマーケティング投資についてキャンペーンのパフォーマンスを比較できます。

始める前に

このガイドを始める前に、次をご確認ください。

概要

Management API を使用して費用データを Google アナリティクスにインポートするための手順は次のとおりです。

  1. キャンペーン URL にタグを設定します。
  2. データセットを作成します
  3. アップロードする費用データの CSV ファイルを準備します。
  4. Management API を使用して費用データをアップロードします

キャンペーンの URL にタグを設定

有料キャンペーンについて ROI 分析を行うには、使用している Google 以外の広告システムのリンク先 URL すべてにキャンペーン トラッキング パラメータを追加することで、外部ソースからの費用データを Google アナリティクスのセッション データと結合します。

次の広告例では、リンク先 URL にキャンペーン トラッキング パラメータ(utm_campaignutm_sourceutm_mediumutm_term)がタグ付けされています。これにより、広告クリックによるウェブサイトへのアクセスが、Google アナリティクスのサマーセール キャンペーンに関連付けられます。

図 1: 広告の例。

あるペットショップが、この広告に次のリンク先 URL を使用したとします。

http://www.examplepetstore.com?utm_campaign=Summer%2BSale&utm_source=ad%2Bnetwork&utm_medium=cpc&utm_term=dogbone

ユーザーが広告をクリックすると、ペットショップのウェブサイトが表示され、Google アナリティクスで次の値がセッションに設定されます。

Google アナリティクス管理画面に表示されるディメンション名 キャンペーン トラッキング パラメータ Google アナリティクスで設定される値
キャンペーン名 utm_campaign Summer Sale
参照元 utm_source ad network
utm_medium cpc
キーワード utm_term dogbone

これにより、Google アナリティクスはセッションに関連付けられたキャンペーン トラッキング パラメータを確保し、Google アナリティクスのデータを外部の費用データソースと結合することができます。

データセットの作成

費用データをインポートするために、データセットを作成します。データセットは、Google アナリティクス内の 1 つ以上の外部データソースを表すために使用されます。データセットは、ウェブ インターフェースからのみ作成できます。

[アナリティクス設定] ページの [プロパティ] タブで、次の手順を実行します。

  1. [データのインポート] タブを選択します。
  2. [+ 新しいデータセット] ボタンをクリックします。
  3. タイプに [費用データ] を選択して、[次のステップ] をクリックします。
  4. データセットに名前を付け、レポートでの費用分析を有効にする 1 つ以上のビュー(旧プロファイル)を選択して、[次のステップ] をクリックします。
  5. アップロードするディメンションと指標を選択します。
  6. 目的のインポート動作を選択します。
    • この設定により、重複するキーが検出された場合に費用データを上書きするか合計するかを指定します。インポート動作の詳細については、データ インポート デベロッパー ガイドの 費用データの合計と上書きのセクションをご覧ください。
  7. [保存] をクリックします。
図 2: 費用データセットの作成

アップロード用に費用データの CSV ファイルを準備

Google アナリティクスでは、特定の値を設定された特定の形式に従って費用データをアップロードする必要があります。外部ソースからエクスポートされた費用データが、アップロードする前に、これらの要件を満たしていることを確認する必要があります。

CSV ファイルについて、以下の確認と修正を行ってください。

  • 列見出しの名前を Google アナリティクスが認識できる名前に変更します。 ヘッダーは管理画面のデータセットの詳細ページから取得できます。
  • 欠落している必須の値を追加します。
  • 場合によっては、CSV ファイルの値がキャンペーン トラッキング パラメータに使用される値と一致する必要があります。

ペットショップの例では、集計されたデータがエクスポートされ、CSV ファイルとして保存されます。

図 3: エクスポートされた費用データの CSV ファイル

次に、CSV ファイルは Google アナリティクスで使用可能な形式に修正されます。

図 4: フォーマットされた費用データの CSV ファイル

完成した CSV ファイルの形式は次のようになります。

ga:date,ga:source,ga:medium,ga:campaign,ga:keyword,ga:impressions,ga:adClicks,ga:adCost
20140615,ad network,cpc,Summer Sale,dogbone,9387,288,100.3
20140615,ad network,cpc,Summer Sale,dog treat,1684,52,19.35
20140615,ad network,cpc,Summer Sale,pet store,3187,143,76.23
20140616,ad network,cpc,Summer Sale,dogbone,8754,188,86.21

一般的なファイル形式の制約については、 データ インポート デベロッパー ガイドをご覧ください。

Management API を使用した費用データのアップロード

データセットを作成し、アップロードする費用データを CSV 形式で準備したら、 Management API またはウェブ インターフェースを使用して費用データをアップロードできます。

レポート

アップロードされた費用データは、Google アナリティクスの [集客] セクションのコスト分析レポートの一部として利用可能です。また、Core Reporting API からも利用できます。