コミュニティ コネクタを作成する手順は次のとおりです。
- 新しい Apps Script プロジェクトを作成します。
- コネクタコードを記述します。
- プロジェクト マニフェストを作成します。
新しい Apps Script プロジェクトを作成する
Google Apps Script にアクセスし、新しいプロジェクトを作成します。Apps Script によってデフォルトのスクリプトが作成されます。必要に応じて myFunction
関数を削除し、プロジェクトの名前を変更してください(Apps Script の詳細)。
コネクタコードを記述する
すべてのコネクタには、特定の関数セットが定義されている必要があります。この関数は、ホスティング アプリケーション(Looker Studio など)によって実行されます。コミュニティ コネクタ API リファレンスで説明されているように、コネクタは受信リクエストを処理してレスポンスを返します。コードの開発中に問題が発生した場合は、デバッグガイドをご覧ください。
getAuthType() で認証の種類を定義する
この関数は、サードパーティ サービスで使用される認証方法を識別するために呼び出します。詳しくは、getAuthType() のリファレンスをご覧ください。現在サポートされている認証方法は AuthType
のリファレンスに記載されています。
たとえば、次のコネクタは認証を必要としません。
データソースで OAuth 2.0 認証が必要な場合は、OAuth 2.0 による認証を参照し、必要な関数をコネクタに追加してください。
getConfig()
で設定を定義する
getConfig()
関数は、コネクタの設定を取得するために呼び出します。これには、ユーザーが必ず指定しなければならない必須値も含まれます。詳しくは、getConfig()
のリファレンスをご覧ください。
getConfig()
が提供するレスポンスに基づいて、Looker Studio はコネクタの構成画面をレンダリングします。サポートされている設定要素は、ConfigType
のリファレンスに記載されています。
データソースがパラメータとして期間を必要とする場合は、config.setDateRangeRequired(true) を呼び出します。設定において、条件付きの質問または動的な質問をする必要がある場合は、ステップ設定を参照してください。
以下は、ユーザーが npm パッケージ名のコードを入力する必要があるコネクタの例です。情報フィールドと入力フィールドは、getConfig()
関数で定義されています。
getSchema() でフィールドを定義する
この関数は、指定されたリクエストのスキーマを取得するために呼び出します。getConfig()
関数で定義されたすべての設定パラメータは request
引数で指定します。詳しくは、getSchema()
のリファレンスをご覧ください。
コネクタのデータソースとユーザー指定の設定に応じて、スキーマは固定される場合と、リクエスト時に動的に指定しなければならない場合があります。
たとえば、コネクタがレポート ID に基づいてレポートデータを取得する場合、そのレポートに返されるデータ、つまりスキーマは事前にわからないことがあります。
そのような場合、getSchema()
ではまずデータを取得し、その後スキーマを再計算する必要があります。
getData() でデータを取得して返す
この関数は、指定されたリクエストのデータを取得するために呼び出します。getConfig()
関数で定義されたすべての設定パラメータは request
引数で指定します。詳しくは、getData()
のリファレンスをご覧ください。
getData()
リクエストの次のパラメータには特に注意が必要です。
lastRefresh
lastRefresh
は、前回のデータ更新リクエストの時刻を示すタイムスタンプを表します。new Date(timestampString)
で値を解析できます。Apps Script キャッシュ サービスまたは他のキャッシュ メソッドを使用している場合、lastRefresh
タイムスタンプは、データソースに新しいフェッチ リクエストを行うか、キャッシュからデータを提供するかを判断するのに役立ちます。dateRange
getConfig()
でdateRangeRequired
をtrue
に設定した場合、各getData()
の呼び出しには、リクエストで選択した期間が含まれます。詳しくは、期間の指定をご覧ください。
次の例では、受信リクエストに基づいてデータを取得し、パッケージの統計情報を返しています。
プロジェクト マニフェストを作成する
マニフェスト ファイルには、Looker Studio でコネクタをデプロイして使用するために必要なコミュニティ コネクタに関する情報が含まれます。
Apps Script 開発環境でマニフェスト ファイルを編集するには、[表示] メニューをクリックして [マニフェスト ファイルを表示] をクリックします。これにより、新しいマニフェスト ファイル appsscript.json
が作成されます。
マニフェストを更新して、次のデータを追加します。
Looker Studio マニフェストについて詳しくは、マニフェスト リファレンスをご覧ください。
次のステップ
次のステップでは、コミュニティ コネクタをデプロイします。