Routes Preferred API には、ルート計算用に 3 つのルーティング設定が用意されています。ルート計算で交通状況を考慮する点で異なります。ルーティング設定ごとに、ルートの品質、推定到着予定時刻、レスポンス レイテンシの点で結果が異なります。
交通状況について
交通状況は交通の流れの速さを表します。次に例を示します。
輻輳が発生していない場合、交通状況は正常とみなされ、正常な速度でトラフィックが流れます。
ラッシュアワーに近づくと、交通密度が増加し、トラフィックが減速し、軽度から中程度の交通状況が発生します。
バンパーからバンパーへの交通量では流量が急激に減り、交通量が増加します。
道路状況が不明
TRAFFIC_UNAWARE
ルーティング設定を設定すると、交通状況を考慮せずにルートが計算されます。このルーティング設定では、レスポンスのレイテンシが最も低くなります(レスポンスが最も早く返されます)。
このルーティング設定は、レスポンスを最短時間で返したい場合や、おおよそのルーティング情報で十分な場合に使用します。
トラフィック アウェア
TRAFFIC_AWARE
ルーティング設定を設定すると、交通状況を考慮してルートが計算されます。その結果、経路と経路の詳細は、実際の状況をより正確に反映しています。このデータ品質の向上ではレスポンスのレイテンシが犠牲になるため、パフォーマンスの最適化が適用されてレイテンシが大幅に削減されます。
このルーティング設定は、より正確なルーティングの詳細が必要でありながら、レスポンスが返されるときにレイテンシが中程度に増加しても構わない場合に使用します。
トラフィック アウェア オプティクス
TRAFFIC_AWARE_OPTIMAL
ルーティング設定を設定すると、交通状況を考慮してルートが計算されますが、パフォーマンスの最適化は適用されません。このモードでは、サーバーは最適なルートを見つけるために道路網の網羅的な検索を行います。
このルーティング設定では、レスポンス レイテンシが最も高くなります(つまり、レスポンスのレイテンシが最も長くなります)。このルーティング設定は、レスポンスにかかる時間に関係なく、高品質の結果が必要な場合に使用します。
例
次の JSON コードは、リクエスト メッセージのエンティティ本文でルーティング設定を行う方法を示しています。
{ "origin":{ "location":{ "latLng":{ "latitude":37.419734, "longitude":-122.0827784 } } }, "destination":{ "location":{ "latLng":{ "latitude":37.417670, "longitude":-122.079595 } } }, "travelMode":"DRIVE", "routingPreference":"TRAFFIC_AWARE_OPTIMAL" }