ウェブ用の画像形式

WebP は、ウェブ上の画像に対する高品質な可逆圧縮と非可逆圧縮を実現する、モダンな画像形式です。WebP を使用することによって、小サイズで表現力豊かな画像を作成でき、ウェブを高速化できます。

WebP の非可逆圧縮画像のサイズは、PNG に比べて 26% 小さくなります。WebP の非可逆圧縮画像は、SSIM 画質指標が同等の JPEG 画像よりも、25%~ 34% 小さくなります。

可逆 WebP は、22% 大きくなるだけで透明度(アルファ チャネル)をサポートします。非可逆 RGB 圧縮が許容される場合、非可逆 WebP では透明度もサポートされ、通常、PNG の 3 分の 1 のファイルサイズになります。

非可逆圧縮、可逆圧縮、透過はすべて、アニメーション WebP 画像でサポートされています。これにより、GIF や APNG と比較してサイズを縮小できます。

WebP の仕組み

非可逆 WebP 圧縮では、予測符号化を使用して画像をエンコードします。これは、VP8 動画コーデックで動画のキーフレームを圧縮するために使用される方法と同じです。予測コーディングでは、隣接するピクセル ブロックの値を使用してブロック内の値を予測し、差分のみをエンコードします。

可逆 WebP 圧縮では、すでに見られた画像フラグメントを使用して、新しいピクセルを正確に再構築します。興味深い一致が見つからない場合、ローカル パレットを使用することもできます。

  • WebP 圧縮技術の詳細

WebP ファイルは、VP8 または VP8L 画像データと RIFF ベースのコンテナで構成されています。スタンドアロンの libwebp ライブラリは WebP 仕様のリファレンス実装として機能し、Google の git リポジトリまたは tarball から入手できます。

WebP のサポート

WebP は、Google Chrome、Safari、Firefox、Edge、Opera ブラウザ、その他の多くのツールやソフトウェア ライブラリでネイティブにサポートされています。また、さまざまな画像編集ツールのサポートも追加されています。

WebP には、軽量のエンコードとデコードのライブラリ libwebp、画像を WebP 形式と相互に変換するためのコマンドライン ツール cwebpdwebp、WebP 画像の表示、結合、アニメーション化のためのツールが含まれています。ソースコード全体は、ダウンロード ページで入手できます。

WebP コンバータのダウンロード

Linux、Windows、macOS 用に事前コンパイルされた cwebp 変換ツールをダウンロードして、お気に入りのコレクションを PNG や JPEG から WebP に変換します。

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