このガイドでは、analytics.js 用の広告向け機能プラグインの使い方を説明します。
概要
Google アナリティクスの広告向け機能(検索広告向けリマーケティング リストを含む)は、Google アナリティクスの [プロパティ設定] > [データ収集] から有効にすることができます。analytics.js の広告向け機能プラグインを使用すると、広告向け機能をプログラムで有効にするだけでなく、Google アナリティクスの UI で設定されたすべての広告レポート機能やリマーケティング機能をオーバーライドして無効にすることができます。
実装
この場合は、Google アナリティクスのプロパティ設定から広告レポート機能を有効にすることをおすすめします。広告向け機能プラグインを有効にするには、require
呼び出しを追加して displayfeatures
プラグインを指定します。
ga('create', 'UA-XXXXX-Y', 'auto'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('send', 'pageview');
プラグインによって、広告向け機能を有効にするためのリクエストが stats.g.doubleclick.net
に送信されます。また、このプラグインでは「_gat
」という名前の Cookie が新たに作成されます。この Cookie は 1 分でタイムアウトします。この Cookie にユーザー情報は保存されません。doubleclick.net
へのリクエスト数を制限する場合のみ、この Cookie を使用します。
Cookie 名を変更する
デフォルトの Cookie 名は _gat
です。この名前は、プラグインを要求する際に cookieName
オプションを設定すれば変更できます。
ga('require', 'displayfeatures', {cookieName: 'display_features_cookie'});
通常、3 番目の引数はスクリプトの場所を指定するために使われます。
このプラグインは analytics.js に含まれているため、undefined
を渡してください。
複数のトラッカーを使用する
複数のトラッカーで広告向け機能プラグインを使用するには、次の例のように、トラッカー名を伴う require
呼び出しを先頭に追加します。
// create a tracker named 'foo' for property UA-XXXXX-Y ga('create', 'UA-XXXXX-Y', {name: 'foo'}); ga('foo.require', 'displayfeatures'); ga('foo.send', 'pageview'); // create a second tracker named 'bar' for a different property UA-XXXX-Z ga('create', 'UA-XXXXX-Z', {name: 'bar'}); ga('bar.require', 'displayfeatures'); ga('bar.send', 'pageview');
指定したトラッカーで広告向け機能プラグインを読み込むと、そのトラッカーの名前が Cookie の名前に付加されます。上記の例では、_gat_foo
と _gat_bar
の Cookie が作成されています。
広告向け機能を無効にする
広告向け機能は Google アナリティクスの管理者設定を使って有効にすることができるため、プログラムで無効にする必要がある場合があります。
analytics.js を使って広告向けの機能をすべて無効にするには、create
コマンドの後、send
コマンドの前の allowAdFeatures
を false
に設定します。
ga('create', 'UA-XXXXX-Y', 'auto'); ga('set', 'allowAdFeatures', false); ga('send', 'pageview');
allowAdFeatures
を true
(デフォルト値)に設定すると、displayfeatures
プラグインおよび Google アナリティクスで指定されている広告向け機能の設定が適用されるようになります。このフィールドが直接、広告向け機能を有効にすることはありませんので、ご注意ください。
displayfeatures
プラグインまたは Google アナリティクスで広告向け機能が有効になっていても、allowAdFeatures
を false
に設定すると、広告向け機能のビーコンは無効になります。
広告向けの機能のみを無効にするには、create
コマンドの後、send
コマンドの前の allowAdPersonalizationSignals
を false
に設定します。
ga('create', 'UA-XXXXX-Y', 'auto'); ga('set', 'allowAdPersonalizationSignals', false); ga('send', 'pageview');