楽天 - Google 検索を活用したレシピ検索機能により、サイト滞在時間を 1.5 倍に増加
公開日: 2018 年 5 月 8 日
課題
日本の最大手 IT 企業の 1 つである楽天は、e コマース、フィンテック、ポイント プログラムなど、70 種を超えるサービスを提供しています。そのような楽天のサービスの 1 つである「楽天レシピ」では、料理好きのユーザーがウェブサイト、アプリを通じて独自のレシピとメニューを投稿、共有できます。2010 年に運用が開始されたこのプラットフォームには、月間 1,500 万人を超えるアクティブ ユーザーが参加しており、約 190 万件のレシピとメニューにアクセスできます。楽天レシピ担当のマネージャーを務める内田有紀氏は、「私たちは、優れたユーザー エクスペリエンスとともに、他のユーザーから料理の楽しさ、面白さを学べる場を提供したいと考えています」と話します。
楽天レシピは、2012 年に Recipe
構造化データの利用を開始しました。2 年後、利用可能な構造化データのカテゴリ数を拡張することで、ユーザーとレシピのマッチングにおいて、ユーザーが最も高い関心を持つレシピを正確に判断できるようになりました。そして 2017 年、Google 検索とのコラボレーションにより、構造化データの有用性をさらに高めました。
ソリューション
楽天では、新しい検索機能の効率性をチェックする方法の 1 つとして、Search Console を導入しました。コンテンツ管理システム(CMS)により、2 週間もかからずに構造化データを容易に実装しました。楽天は、レポートの利用を開始した時点ですでに Accelerated Mobile Pages(AMP)を活用し、リッチリザルトのエラーを修正していました。このレポートでは、どこに詳しい情報を掲載すると Google のリッチリザルト プラットフォームを最大限に活用できるのか把握することもできます。「私たちは、リッチカード レポートの運用が開始される日に、保有するすべてのレシピを利用可能な状態にすることを決定しました。最初のリリース時にすべてを揃えることが重要だったのです」と内田氏は話します。
また、構造化データ テストツールにより、コードを検証し、マークアップ データのエラーを取り除きました。内田氏は「構造化データ テストツールは非常に便利なサービスで、特に、AMP ページに SD マークアップ関連のエラーがあった場合に有用です」と話します。「問題が検出されたときに、自動的にメールで通知されるので助かります。」
結果
楽天は、Google 検索内で構造化データを活用することで、すぐに掲載結果を改善しました。検索エンジンから楽天レシピの全ページに至るトラフィックは 2.7 倍に増加し、平均セッション継続時間も以前の 1.5 倍になりました。「このような改善により、ユーザーとマッチするレシピが増え、今までよりも多くの時間をかけて、私たちが用意したレシピを楽しみ、料理していただけるようになりました」と内田氏は話します。
2.7x
検索エンジンからのトラフィックが 2.7 倍に増加
1.5x
セッション継続時間が 1.5 倍に増加