バージョン 1.0
はじめに
この Open Spherical Camera (OSC)メーカーガイドでは、組み込み WiFi を備えたカメラのメーカー向けに、球体カメラ API の実装に関するガイダンスを提供します。
すべてのコマンドについては、OSC API 仕様をご覧ください。
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検出
検出フローは、次のように機能します。カメラが、検出可能でパスワードで保護された WiFi ネットワークを提供します。 携帯端末やその他のコンピューティング デバイス上で実行されているクライアント ソフトウェアは、そのようなネットワークを探し、検出されたネットワークのサービスセット識別子(SSID)の一覧を表示します。ユーザーは、ここからネットワークを選択できます。
ユーザーは、選択したネットワークのパスワードを入力して認証し、カメラのサーバーを使用してクライアント ソフトウェアに接続します。
カメラは、クライアントに対してカメラを一意に識別する、人の読める形式の SSID を定義することで、検出フローを実装します。 カメラのサーバーは、ポート 80 で HTTP を使用してクライアントを認証し、クライアントと通信します。
SSID とパスワード
WiFi SSID は、ユーザーにわかりやすい名前(最大 20 文字)で始まり、その後に先頭にピリオド(.)の区切り文字が付いた接尾語 OSC
が付いています。
ランダムな一意の要素を名前の最後に追加すると、名前の競合を防ぐのに役立ちます。
たとえば、VendorCamera123.OSC;
の場合、123
により、近くにある同じメーカー、同じモデルのカメラから、現在のカメラが一意に識別されます。
カメラの WiFi には WPA2-PSK 保護が必要です。 WPA2-PSK には、8 文字以上のパスワードが必要です。 パスワードには、文字、数字、記号を使用できますが、スペースは使用できません。 ユーザーがパスワードを変更できるのは、カメラがクライアント デバイスに接続されているときのみです。 変更すると、カメラが切断され、クライアントは新しいパスワードを使用して再接続する必要があります。
ユーザーがパスワードを忘れた場合に備えて、カメラにはリセット方法が用意されている 必要があります。たとえば、ファクトリー デフォルト パスワードを復元するための、カメラのリセットボタンなどです。
IP アドレスとポート
カメラの IP アドレス(例: 192.168.1.1)は、カメラの
WiFi ネットワークのゲートウェイ IP アドレスです。IP アドレスはクライアント側で WiFi 接続から取得できます。
ポートには
HTTP のデフォルトのポート 80 を使用します(アップデート用のポートは、/osc/info
のエンドポイントから取得します。OSC プロトコル > Info をご覧ください)。