Android Management API(AMAPI)SDK は、新しいカスタム Device Policy Controller(DPC)登録フローで重要な役割を果たします。EMM カスタム DPC アプリと Android Device Policy(ADP)間の通信を容易にし、主要な登録機能について Play EMM API と連携することで、デバイス登録を効率化します。
AMAPI SDK の主な機能は次のとおりです。
- EMM DPC アプリと Android デバイス ポリシー間の通信を有効にします。
- コマンドのローカル実行を容易にします。
- 管理対象の Google アカウントを追加するための新しいデバイス登録フローをサポート。
- 必要に応じて Android Device Policy のインストールまたは更新を管理します。
カスタム DPC 登録フローでは、主に次の 2 つの理由から SDK が不可欠です。
デバイスに Android Device Policy を正しくインストールして更新することで、環境を設定します。
これは、Android Device Policy をローカルで呼び出すために使用され、デバイスでユーザー ログイン シーケンスを開始します。
これらの基本的な関数は、デバイスを管理用に準備し、後続の登録手順を可能にします。
環境
AMAPI SDK の EnvironmentClient は、環境関連の API へのアクセスを可能にするインターフェースです。EnvironmentClientFactory を使用してインスタンスを作成できます。
EnvironmentClient の主な機能:
- SDK API レベルが最小要件を満たしていることを確認します。
- 必要に応じて、Google Play 開発者サービスの更新を確認して開始します。
- Android Device Policy がインストールされ、更新されていることを確認します。インストールや更新を伴う場合があるため、このプロセスには時間がかかることがあります。
EnvironmentClient インターフェースの詳細については、リファレンス ドキュメントをご覧ください。
AccountSetup
AMAPI SDK 内の AccountSetup クラスは、管理対象の Android デバイスで Google アカウントを設定するプロセスを管理します。
AccountSetup の主な機能は次のとおりです。
AccountSetupClientと登録トークンを使用してアカウント設定プロセスを開始します。- EMM によって生成され、AMAPI SDK に渡される登録トークンを処理します。このトークンは、ユーザー認証が必要かどうかを判断します。
- 必要に応じて認証アクティビティを起動し、Google 認証情報でログインするようユーザーに促します。
- ログインが成功すると、ユーザーのメールアドレスとユーザー ID を含むコールバックを受け取ります。
- EMM は、受信したユーザー ID を使用して、
Devices.updateメソッドでデバイス ポリシーを設定します。 - EMM は
Devices.setStateを呼び出して、デバイスを準拠としてマークし、Google サービスへのアクセスを許可します。
この機能は、DPC サポート ライブラリではなく AMAPI SDK を活用する新しいデバイス登録方法の一部です。AccountSetup の詳細については、AMAPI リファレンス ドキュメントとユーザー アカウントの実装ガイドをご覧ください。