他の Android ライブラリと同様に、Google Play 開発者サービス SDK を含めたアプリはサイズが大きくなります。Google Mobile Ads Lite SDK は、アプリのサイズ増大を軽減するために作られた、Google Mobile Ads SDK の軽量バージョンです。通常の SDK よりもサイズが小さくなっています。
Lite SDK を利用すると、アプリのサイズ増大が軽減されるだけでなく、アプリで参照されるメソッドの総数が少なくなります。古いバージョンの Android にアプリを導入する際 64K 参照制限に遭った場合に、これは特に便利です。
次に示すのは、アプリに Lite SDK を組み込むために Gradle を設定する方法です。
dependencies {
implementation 'com.google.android.gms:play-services-ads-lite:23.5.0'
}
Lite SDK の制限事項
Lite SDK は、Google Play ストアで配布されるアプリでのみお使いください。
他の Google Play 開発者サービスとは異なり、Google Play 開発者サービス APK に標準の Google Mobile Ads SDK を実装した場合も、Google Play 開発者サービスのクライアント ライブラリに含まれます。これにより、Google Play 開発者サービス APK がないデバイスのサポートが可能になります。SDK がランタイムにクライアント ライブラリと Google Play 開発者サービス APK のバージョンを比較し、新しい方のバージョンを使用します。
Lite SDK では、Google Mobile Ads SDK の実装がクライアント ライブラリから削除され、Google Play 開発者サービス APK へのインターフェースのみが残ります。Lite SDK は APK の実装に依存します。Google Play ストア以外にアプリをデプロイする場合、ユーザーのデバイスに Google Play 開発者サービス APK がインストールされているとは限りません。
最新バージョンの Google Play 開発者サービスが搭載されているデバイスでは、Lite SDK の動作は標準 SDK の動作と同じです。ただし、Google Play 開発者サービスが古いか、存在しないデバイスでは、Lite SDK が使用できない API を参照したり、Google Play 開発者サービス APK の API から変更された API を参照したりすることがあります。その結果、無効なオペレーションとなり、エラーがログに記録されます。これにより、それらのデバイスに広告が配信されなくなる可能性があります。