セグメンテーション

分割は、Merchant Center のカスタム レポートで利用できるもので、適切なフィールドをクエリに追加することで Reporting API で実装できます。たとえば、segments.program に対してクエリを実行すると、SELECT 句で指定されたプログラムの指標(インプレッション数、クリック数など)を含む各プログラム(ショッピング広告、無料商品リスティングなど)の行を含むレポートが作成されます。

Merchant Center のカスタム レポートと同様に、Reporting API を使用して同じクエリで複数のセグメントを指定できます。

次のサンプルクエリは、アカウント内のすべての商品の 30 日間のクリック数を programoffer_id で分割して取得します。

SELECT
  segments.program,
  segments.offer_id,
  metrics.clicks
FROM MerchantPerformanceView
WHERE segments.date BETWEEN '2020-11-01' AND '2020-11-30'

実行

[実行] をクリックして、API Explorer でサンプルを試します。[実行] をクリックした後、リクエスト URL に含まれる販売者 ID のプレースホルダを、独自の販売者 ID に更新します。クエリを変更できます。API Explorer を使用する場合は、クエリ全体を 1 行に記述する必要があります。

このクエリを reports.search に送信した結果は、次の JSON 文字列の例のように、offer_idprogram の組み合わせごとにクリック数を指定する行になります。

{
  "results": [
    {
      "segments": {
        "program": "SHOPPING_ADS",
        "offerId": "12345"
      },
      "metrics": {
        "clicks": "38"
      }
    },
    {
      "segments": {
        "program": "SHOPPING_ADS",
        "offerId": "12346"
      },
      "metrics": {
        "clicks": "125"
      }
    },
    {
      "segments": {
        "program": "FREE_PRODUCT_LISTING",
        "offerId": "12346"
      },
      "metrics": {
        "clicks": "23"
      }
    },
    {
      "segments": {
        "program": "SHOPPING_ADS",
        "offerId": "12347"
      },
      "metrics": {
        "clicks": "8"
      }
    },
    {
      "segments": {
        "program": "FREE_PRODUCT_LISTING",
        "offerId": "12347"
      },
      "metrics": {
        "clicks": "3"
      }
    }
  ]
}

カテゴリと商品カテゴリ

Merchant Center のクエリ言語では、在庫を整理するために定義できる次の 2 つの属性グループで指標を分割できます。

カテゴリレベル(segments.category_l1segments.category_l2 など)
Google の商品分類のカテゴリ。カテゴリが指定されていない場合は、Google が商品にカテゴリを自動的に割り当てたり、指定されたカテゴリをさらに絞り込むことがあります。
商品カテゴリレベル(segments.product_type_l1segments.product_type_l2 など)
分類に基づいて割り当てる商品カテゴリ。カテゴリレベルとは異なり、サポートされている値の定義済みのセットはありません。

カテゴリ属性と商品カテゴリ属性はどちらも、複数のレベルの階層に編成されています。商品データ仕様では各レベルは > 文字で区切りますが、階層の各レベルはレポートで個別に選択します。

たとえば、次の商品タイプレベルを持つ商品について考えてみましょう。

Home & Garden > Kitchen & Dining > Kitchen Appliances > Refrigerators

レポートでは次のように、各レベルがそれぞれのフィールドに返されます。

セグメント 価値
segments.product_type_l1 Home & Garden
segments.product_type_l2 Kitchen & Dining
segments.product_type_l3 Kitchen Appliances
segments.product_type_l4 Refrigerators

通貨と価格の指標

ReportRowsegments.currency_code フィールドは、metrics.conversion_value_micros などの価格指標が返される通貨を示します。これはこれらの指標を適切に解釈するうえで重要であるため、以下の価格指標のいずれかを選択すると、返される ReportRow に自動的に segments.currency_code が含まれます。

  • metrics.conversion_value_micros
  • metrics.aov_micros
  • metrics.ordered_item_sales_micros
  • metrics.returns_micros
  • metrics.shipped_item_sales_micros

「Google で購入」の指標

Merchant Center のクエリ言語では、「Google で購入」の注文について、商品アイテムレベルの指標と注文レベルの指標の 2 つのカテゴリの指標がサポートされています。

アイテムレベルの指標

注文内のアイテムに基づいて計算され、各注文内のアイテムの商品ディメンションに関連付けられた指標。

  • metrics.item_days_to_ship
  • metrics.item_fill_rate
  • metrics.ordered_items
  • metrics.ordered_item_sales_micros
  • metrics.rejected_items
  • metrics.returned_items
  • metrics.return_rate
  • metrics.returns_micros
  • metrics.shipped_items
  • metrics.shipped_item_sales_micros
  • metrics.unshipped_items
注文レベルの指標

注文ごとに計算される指標。

  • metrics.aos
  • metrics.aov_micros
  • metrics.days_to_ship
  • metrics.orders
  • metrics.shipped_orders
  • metrics.unshipped_orders

注文レベルの指標は、各注文に含まれる商品アイテムの商品ディメンションとは関連付けられていません

商品アイテム単位の指標は、任意のセグメントと組み合わせて選択できます。 ただし、注文レベルの指標を次のいずれかの商品ディメンション セグメントと組み合わせて選択することはできません。

  • segments.brand
  • segments.category_l1segments.category_l2segments.category_l3segments.category_l4segments.category_l5
  • segments.custom_label1segments.custom_label2segments.custom_label3segments.custom_label4segments.custom_label5
  • segments.offer_id
  • segments.product_type_l1segments.product_type_l2segments.product_type_l3segments.product_type_l4segments.product_type_l5
  • segments.title

補足説明

セグメントの全一覧については、こちらのドキュメントをご覧ください。