Google Maps Platform API の使用状況、割り当て、お支払い情報は、定期的に確認することが重要です。これらの情報を確認することで、API の使用状況を把握したり、事前に設定した使用量上限を超えないように調整したり、予算を設定して費用を管理したりできます。また、アプリケーションと Google Maps Platform サービスの間で予期せぬやり取りが発生したことに気付くこともできます。
Maps Platform には、使用状況、割り当て、お支払い情報を確認するのに役立つ次の 2 つのツールが用意されています。
- Reporting: 一連の事前定義された視覚的なレポートです。Google Cloud コンソール で API の基本的な使用状況、割り当て、お支払い情報を簡単に確認できます。API 呼び出しの回数の把握、API 使用量が割り当てにどれだけ近づいているかの確認、使用量と課金額のモニタリングを簡単に行えます。
Monitoring: Cloud コンソールと API の両方から使用できる一連のツールです。API の使用状況、割り当て、お支払い情報のモニタリングと、これらの指標のいずれかが事前に設定した上限に近づいたことを知らせるアラートの設定を行うことができます。
Monitoring では、カスタマイズされた独自のモニタリング ダッシュボードを作成し、さまざまな種類のグラフで指標を表示できます。事前に定義したしきい値を指標が超えると、メールや SMS テキスト メッセージなどでアラートが通知されるように設定することもできます。
Reporting
Maps Platform の Reporting は一連の事前定義された視覚的なレポートで、API の基本的な使用状況、割り当て、お支払い情報を Cloud コンソールで簡単に確認できます。Cloud コンソール を使って、Maps Platform API の使用状況、割り当て、請求額のレポートを表示します。
[API とサービス] レポート
Cloud コンソールの [API とサービス] レポートでは、プロジェクトで有効化しているすべての API の使用状況の指標を確認できます。これには、Maps Platform の API と SDK に加え、その他のすべての Google API とサービスも含まれます。
以下の画像は [API とサービス] レポートを示しています。
割り当て
割り当てでは、プロジェクトが Maps Platform API に送信するリクエスト数の上限を設定します。リクエスト数は次の 3 つの単位で制限できます。
- 1 日あたり
- 1 分あたり
- ユーザーごとに 1 分あたり(データがある場合)
正常に処理されたリクエストと、サーバーエラーを発生させたリクエストのみが割り当てを消費します。認証に失敗したリクエストは割り当てを消費しません。
割り当ての使用状況は、Cloud コンソールの [割り当て] レポートページにあるグラフに表示されます。
お支払い
Cloud コンソールの [お支払い] レポートには、選択したプロジェクトのお支払いと費用に関する情報が表示されます。
Cloud Billing の [レポート] ページでは、Cloud 請求先アカウントにリンクされているすべてのプロジェクトの Google Cloud Platform 使用料金を確認できます。的を絞って費用の傾向を確認できるように、データ範囲を選択し、期間を指定して、グラフのフィルタを構成し、プロジェクト、サービス、SKU、または地域ごとにグループ化することができます。
Cloud Billing レポートは以下の疑問の解決に役立ちます。
- 今月の Google Cloud Platform の費用の傾向はどのようになっているか。
- 先月どのプロジェクトで最も費用がかかったか。
- 過去の傾向に基づいて予測される将来の費用はいくらか。
- リージョンごとの費用はどのくらいか。
以下の画像は、[お支払い] レポートを示しています
Monitoring
Cloud Monitoring は、デベロッパーのサービスと、デベロッパーが使用している Google Cloud Platform リソースの測定データを収集します。たとえば、指定した期間の API 呼び出しや割り当ての使用状況をモニタリングできます。
カスタム指標とグラフを定義するだけでなく、アラートを定義することもできます。サービスのパフォーマンスが定義した基準を満たさない場合、アラートを使用して通知を送信します。たとえば、メール、テキスト メッセージ、Cloud コンソール モバイルアプリなどの形式で通知を送信できます。
指標
Cloud Monitoring の場合:
- 指標は、測定対象を表します。指標の例としては、API の呼び出し回数、消費した割り当て使用量の割合、仮想マシンの CPU 使用率などがあります。
- 時系列は、指標のタイムスタンプ付き測定値と、測定値のソースと意味に関する情報を含むデータ構造です。
指標データを探索するには、Metrics Explorer でグラフを作成します。たとえば、過去 1 時間の 1 分間隔の API のリクエスト数を表示するには、Metrics Explorer を使用して、最新のデータを表示するグラフを作成します。
ダッシュボード
ダッシュボードを使用すると、時系列データをグラフのコレクションとして表示してモニタリングできます。カスタム ダッシュボードを作成するには、Cloud コンソールまたは Cloud Monitoring API を使用します。
以下の画像は、カスタム ダッシュボードの 2 つのグラフを示しています。左側が割り当てグラフで、右側が API リクエスト数グラフです。
アラート
サービスのパフォーマンスが定義した基準を満たさない場合に通知を受けるには、アラート ポリシーを作成します。たとえば、サービスからの HTTP 200 レスポンスのレイテンシの 90 パーセンタイルが 100 ミリ秒を超えた場合にオンコール チームに通知するアラート ポリシーを作成できます。
アラートによって、クラウド アプリケーションの問題をタイムリーに認識し、問題をすばやく解決できます。
Cloud Monitoring は、次のような多くのタイプのアラートをサポートします。
- 指標のしきい値アラート: 指標が特定の期間に値を上回るか、下回る場合、または事前定義した割合で指標が増減した場合にアラートをトリガーします。
- 予算アラート: 費用が予算の割合を超えた場合に通知をトリガーします。
- 割り当てアラート: 使用状況が割り当て上限に近づいたときに通知をトリガーします。