Google Maps Platform の Reporting は一連の事前定義された視覚的なレポートで、API の基本的な使用状況、割り当て、お支払い情報を Google Cloud コンソールで簡単に確認できます。API 呼び出しの回数の把握、API 使用量が割り当てにどれだけ近づいているかの確認、使用量と課金額のモニタリングを簡単に行えます。
レポートの種類は次のとおりです。
- 使用状況レポート: プロジェクトに関連付けられた認証情報を使用して、プロジェクトから Google Maps Platform API に送信されたリクエストの数がレポートされます。
- 割り当てレポート: 1 分あたりのリクエスト数でグループ化された割り当て使用状況が、グラフでレポートされます。 選択した API の現在の割り当て上限は、割り当て使用状況グラフの下の表に表示されます。
- 請求レポート: 費用の経時的変化が積み上げ折れ線グラフでレポートされます。当月の割り当て使用量が表示され、これには、適用されたクレジットと、その月全体の合計予測費用が含まれます。
- エンゲージメント レポート: Locator Plus ユーザーの閲覧数、インタラクション数、エンゲージメント率を表示します。
使用状況、割り当て、請求のいずれか(またはすべての)レポートにリクエストが表示されるかどうかを定義するレスポンス ステータスとレスポンス コードの全一覧については、以下のレスポンスのステータスとレポートをご覧ください。
Google Maps Platform の使用状況、割り当て、請求に関するレポートを表示するには、Cloud Console を使用します。
使用状況レポート
使用状況レポートは、プロジェクトに関連付けられた認証情報を使用し、プロジェクトから Google Maps Platform API に送信されたリクエストの数に基づいて生成されます。このリクエストには、成功したリクエスト、サーバーエラーの原因となったリクエスト、クライアント エラーの原因となったリクエストが含まれます。認証情報には、API キーとクライアント ID(プレミアム プランおよび移行済みプレミアム プランのプロジェクトの場合)が含まれます。
使用状況は、表(リクエスト、エラー、レイテンシ)とグラフ(トラフィック、エラー、レイテンシ)で表示されます。トラッキングのヒント:
- すべての API の使用状況指標は、期間と API を指定して絞り込むことができます。レスポンス コード、API、認証情報でグループ化して、トラフィック、エラー、レイテンシを表示することも可能です。
- 特定の API について、期間、API のバージョン、認証情報、メソッドを指定して使用状況指標を絞り込むことができます。レスポンス コード、API のメソッドとバージョン、認証情報でグループ化して、トラフィック、エラー、レイテンシを表示することも可能です。
[API とサービス] の [ダッシュボード] ページ
[API とサービス] の [ダッシュボード] ページには、プロジェクトで有効化されているすべての API の使用状況指標が表示されます(Google Maps Platform の API に加え、その他の API とサービスも対象となります)。
[ダッシュボード] ページは 3 つのグラフと 1 つの表で構成されています。これらのグラフと表に表示される使用状況データを絞り込むには、期間(1 時間~過去 30 日間)を選択します。
[トラフィック] グラフには、API ごとの秒間クエリ数(QPS)が表示されます。[エラー] グラフには、各 API について、エラーの原因となったリクエストの割合が表示されます。[レイテンシ] グラフには、各 API について、リクエストの中央値レイテンシが表示されます。
これらのグラフの下に、有効な API とサービスの一覧表が表示されます。[リクエスト] 列には、選択した期間に発生したリクエストの数が表示されます。[エラー] 列には、エラーとなったリクエストの割合が表示されます。[レイテンシ、中央値(ミリ秒)] 列には、発生したリクエストのレイテンシが表示されます。
[API とサービス] の [ダッシュボード] ページにアクセスするには:
- Cloud Console で [プロジェクトの選択] ページを開きます。
- プロジェクトを選択します。[API とサービス] の [ダッシュボード] ページが表示されます。
ページが表示されない場合は、メニューボタン を選択してから、[API とサービス] を選択します。
詳しくは、API 使用状況のモニタリングをご覧ください。
Google Maps Platform の [概要] ページ
Google Maps Platform の [概要] ページには、有効な API と過去 30 日間のリクエスト数を示す表が表示されます。API ごとのリクエスト数はグラフ形式でも表示されます。課金グラフには、現在の請求額と、過去 3 か月の合計使用料が表示されます。
Google Maps Platform の [概要] ページにアクセスするには:
- Cloud Console で Google Maps Platform ページを開きます。
- 左側のメニューで [概要] を選択します。
Google Maps Platform API のページ
Google Maps Platform の [API] ページには 2 つの表があります。[有効な API] には、有効な各 API の過去 30 日間におけるリクエスト数、エラー数、平均レイテンシが表示されます。[その他の API] には、有効化されていない API が表示されます。
Google Maps Platform の [API] ページにアクセスするには:
- Cloud Console で Google Maps Platform ページを開きます。
- 左側のメニューで [API] を選択します。
Google Maps Platform の [指標] ページ
Google マップの [指標] ページに、トラフィック、エラー、中央値レイテンシの 3 つのグラフが表示されます。グラフの使用状況データは、レスポンス コード クラス、API、API メソッド、認証情報、プラットフォーム、ドメインごとにグループ化できます。
[指標] ページのグラフの下には、選択した API のリクエスト、エラー、レイテンシが一覧表示されます。
上部にある [API] プルダウンと、右側のペインのグループ化オプションとフィルタ オプションを使用して、特定の(または複数の)API、認証情報、レスポンス コード クラス、プラットフォーム タイプ、ドメインを選択することで、表示される使用状況に関する指標のグループ化とフィルタリングを行うことができます。表示される使用状況の指標の期間(1 時間から過去 30 日間まで)と粒度(1 秒あたりまたは 1 日あたり)も選択できます。
次の画像は、[グループ条件] プルダウン リストから [プラットフォーム] と [ドメイン] を選択した際の、単一の API 用のプラットフォーム フィルタとドメイン フィルタを示しています。
Google Maps Platform API の [指標] ページにアクセスするには:
- Cloud Console で Google Maps Platform ページを開きます。
- 左側のメニューで [指標] を選択します。
レスポンス コードのグラフ
[レスポンス コード別のトラフィック] グラフと [エラー(レスポンス コード別)] グラフには、使用状況データが HTTP レスポンス コード クラス別に表示されます。次の表は、Google Maps Platform API のレスポンス ステータスと HTTP レスポンス コード クラスの対応関係を示しています。
Maps API のステータス | HTTP レスポンス コード クラス - 使用状況レポート (2xx、3xx、4xx、5xx) |
メモ |
---|---|---|
OK | 2xx | 正常なレスポンス。 課金対象のリクエスト。割り当て分を消費します。 |
OK | 3xx | 正常なレスポンス。 課金対象のリクエスト。割り当て分を消費します。 たとえば、プレイスフォトのリクエストが成功すると、参照画像への 302 リダイレクトが返されます。 |
DATA_NOT_AVAILABLE | 4xx(1) | 入力された場所については利用可能なデータがないことを示す、正常なレスポンス。 課金対象のリクエスト。割り当て分を消費します。 |
ZERO_RESULTS | 4xx(1) | 返される結果がないことを示す、正常なレスポンス。 課金対象のリクエスト。割り当て分を消費します。 |
NOT_FOUND | 4xx(1) | Directions API の場合、リクエストで指定された出発地、目的地、地点のうち、少なくとも 1 つの場所をジオコーディングできなかったことを示します。 Places API の場合、参照先の場所(place_id)がプレイス データベースで見つからなかったことを示します。 課金対象のリクエスト。割り当て分を消費します。 |
INVALID_REQUEST(無効なパラメータ値)、
MAX_WAYPOINTS_EXCEEDED、 MAX_ROUTE_LENGTH_EXCEEDED など |
4xx | パラメータ値が無効な場合に発生するエラー。詳しくは、API レスポンスをご覧ください。 課金対象のリクエスト。割り当て分を消費します。 |
REQUEST_DENIED | 4xx | 認証エラーやアクセスエラーなどが原因で発生するクライアント エラー。詳しくは API レスポンスをご覧ください。 |
OVER_DAILY_LIMIT、 OVER_QUERY_LIMIT、 RESOURCE_EXHAUSTED、 rateLimitExceeded、 dailyLimitExceeded、 userRateLimitExceeded |
4xx | クライアント エラー: 許可された期間あたりのリクエスト数が多すぎます。しばらくしてからリクエストを再試行してください。詳しくは、API レスポンスをご覧ください。 |
INVALID_REQUEST(無効なパラメータ、パラメータの抜け、リクエストの解析 / 検証エラー) | 4xx | クライアント エラー: リクエストが無効です。詳しくは、API レスポンスをご覧ください。 |
NOT_FOUND(404) | 4xx | Geolocation API の場合、入力が不十分で場所を推定できないことを示します。 Roads API の場合、位置情報を道路上に適切にスナップできないことを示します。 課金対象のリクエスト。割り当て分を消費します。 |
UNKNOWN_ERROR | 5xx | リクエストを処理できないことを示すサーバーエラー(内部エラー、サービスの過負荷、利用不可、タイムアウトなど)。 |
1 Google Maps Platform の各 API では、エラーコードのレポートの整合性を高めるため、1)Maps API のステータス DATA_NOT_AVAILABLE 、NOT_FOUND 、ZERO_RESULTS の HTTP レスポンス コード クラスを 2xx から 4xx に - ステータス、2)Maps API のステータス REQUEST_DENIED 、OVER_DAILY_LIMIT 、OVER_QUERY_LIMIT 、dailyLimitExceeded 、rateLimitExceeded 、userRateLimitExceeded の HTTP レスポンス コード クラスを 2xx から 4xx に、3)Maps API のステータス UNKNOWN_ERROR の HTTP レスポンス コード クラスを 2xx から 5xx に、それぞれ移行しています。移行期間中は、両方のレスポンス コードが表示されます。Maps API のレスポンスで返されるレスポンス コードに変更はありません。Google Maps Platform の指標における 4xx や 5xx の増加がこの移行に関係するものかどうかを確認するには、Metrics Explorer で、厳密にはどのレスポンス コードが増加しているのか調べます(詳細: Google Cloud Monitoring を使った Google Maps Platform のモニタリング)。 |
ステータス コードとエラー メッセージの詳細については、該当する API のレスポンス ドキュメント(Geocoding レスポンス、Directions レスポンスなど)をご覧ください。
Google Maps Platform のソリューション パラメータ
Google Maps Platform には、すぐに実行できる、さまざまな種類のサンプルコードが用意されています。 たとえば、Cloud Console で Quick Builder を使用したり、実装ガイドに従って分野別ソリューションを実装したり、Codelabs で学習したりすることができます。
サンプルコードの用途とソリューションの改善方法をシステムが把握するため、API 呼び出しに solution_channel
クエリ パラメータが含まれ、サンプルコードの使用状況に関する情報が自動的に収集されます。
solution_channel
クエリ パラメータは、デフォルトでソリューションのサンプルコードに含まれています。- ソリューションが今後再び使用される際の品質向上に向けて、クエリ パラメータにより、今回使用されたソリューションに関する分析がシステムに返されます。
- オプトアウトするには、
solution_channel
クエリ パラメータを削除して、その値をサンプルコードから削除してください。 - パラメータを保持する必要はありません。クエリ パラメータを削除しても、パフォーマンスには影響しません。
- クエリ パラメータは、サンプルコードの使用状況をレポートする目的のみで使用されます。
- クエリ パラメータは、API に特化した分析およびレポートとは別のものです。つまり、ソリューションのサンプルコードからこのパラメータを削除しても、Maps JavaScript API の内部レポートは無効になりません。
割り当てレポート
割り当てでは、プロジェクトが Google Maps Platform API に送信するリクエスト数の上限を設定します。リクエスト数を制限するには、3 つの方法(1 日あたり、1 分あたり、ユーザーごとに 1 分あたり)があります。正常に処理されたリクエスト、およびサーバーエラーを発生させたリクエストのみが割り当てを消費します。認証に失敗したリクエストは割り当てを消費しません。
割り当ての使用状況は、Cloud Console の [割り当て] ページにあるグラフに表示され、1 分あたりのリクエスト数でグループ化できます。選択した API の現在の割り当て上限は、割り当て使用状況グラフの下の表に表示されます。
この計算ツールを使って、任意の GMP API サービスの 1 分あたりの割り当て値を取得します。
Google Maps Platform の [割り当て] ページ
Google Maps Platform の [割り当て] ページには、選択した API の割り当て上限と割り当て使用量が表示されます。
Google Cloud コンソールの割り当て使用状況グラフには、API キーとクライアント ID の合計トラフィックが表示されます。クライアント ID のトラフィックは、Google Cloud コンソールの [指標] グラフでも使用されます。
このページには、割り当てを消費するリクエストのみが表示されます。具体的には、成功したリクエスト(OK
、ZERO_RESULTS
、DATA_NOT_AVAILABLE
)とサーバーエラーとなったリクエスト(NOT_FOUND
、INVALID_REQUEST/INVALID_VALUE
(無効なパラメータ値)、UNKNOWN_ERROR
)が表示されます。
認証、認可、無効な引数などのクライアント エラーを発生させたリクエスト(REQUEST_DENIED
、OVER_QUERY_LIMIT
、INVALID_REQUEST
(無効なパラメータ、リクエスト解析エラー))は割り当てを消費しないため、このページに表示されません。
Google Maps Platform のほとんどの API(Maps Static API、Street View Static API、Geocoding API、Directions API、Places API、Time Zone API、Geolocation API、Elevation API)では、リクエストが割り当てユニットとなります。ただし、次のような例外があります。
- Distance Matrix API の場合、割り当てユニットは出発地と目的地のペアです。
- Maps JavaScript API の場合、割り当てユニットは地図の読み込みです。
- Maps SDK for Android および Maps SDK for iOS の場合、ストリートビュー リクエスト / パノラマ読み込みが割り当てユニットとなります(地図の読み込みでは料金は発生せず、割り当てを消費しません)。
Google Maps Platform の [割り当て] ページにアクセスするには:
- Cloud Console で Google Maps Platform ページを開きます。
- 左側のメニューで [割り当て] を選択します。
- API のプルダウン リストから API を選択します。
割り当てユニット
次の表は、Google Maps Platform API の割り当てユニットを示しています。
Google Maps Platform API | 割り当てユニット |
---|---|
マップ | |
Maps SDK for Android | 1 パノラマ |
Maps SDK for iOS | 1 パノラマ |
Maps Static API | 1 リクエスト |
Maps JavaScript API | 地図の読み込み 1 回 |
Street View Static API | 1 リクエスト |
Maps Embed API | 地図の読み込み 1 回 |
ルート | |
Routes API(Compute Routes) | 1 リクエスト |
Routes API(Compute Route Matrix) | 1 要素(出発地と目的地のペア) |
Directions API | 1 リクエスト |
Distance Matrix API | 1 要素(出発地と目的地のペア) |
Roads API | 1 リクエスト |
プレイス | |
Places API | 1 リクエスト |
Address Validation API | 1 リクエスト |
Geocoding API | 1 リクエスト |
Geolocation API | 1 リクエスト |
Time Zone API | 1 リクエスト |
請求レポート
請求レポートを表示
Google Maps Platform サービスの使用に関する請求レポートは、Google Cloud コンソールで確認できます(お支払いをご覧ください)。
請求レポートにアクセスするには:
- Cloud Console で [プロジェクトの選択] ページを開きます。
- プロジェクトを選択します。
- メニューボタン を選択し、[お支払い] を選択します。
- 請求先アカウントが複数ある場合は、[リンクされた請求先アカウントに移動] を選択して、リンクされた請求先アカウントの [概要] ページを開きます。
- 左側のメニューで [レポート] を選択し、リンクされた請求先アカウントに対する請求の [レポート] ページを開きます。
請求レポート(グラフ)の読み方
請求レポートでは、費用の経時的変化が積み上げ折れ線グラフとして示されます。デフォルトでは、(すべてのサービスについて)当月の日別使用料がプロジェクトごとに表示され、これには、適用されたクレジットと、その月全体の合計推定費用が含まれます。グラフの各線(およびサマリー テーブルの行)はそれぞれのプロジェクトに対応しており、費用が大きい順に並べられています。請求レポート(グラフ)の読み方の詳細
ヒント: 使用量と料金を SKU ごとに分析する
従量課金モデルがお客様の実装に及ぼす影響については、SKU ごとに集計された実際の使用量と料金をご覧ください。
レポートの項目を SKU 別に表示するには:
- グラフの右側にあるパネルで、[グループ条件] フィルタを展開します。
- [SKU] を選択します。
請求レポートで使用できるその他のフィルタには、[期間]、[プロジェクト]、[サービス]、[SKU] のほか、API リクエストの配信元でフィルタできる [場所] があります。
サービスに加えてリクエストの発生元を分類するには、請求レポートをリスト内の値のいずれかでグループ化します。Google Maps Platform API に関連する 3 つのキーは、goog-maps-api-key-suffix(API キーの最後の 4 文字)、goog-maps-platform-type(プラットフォーム: Android、iOS、JavaScript またはウェブサービス)、および goog-maps-channel(API クエリによって設定された一連の数値チャネル値)です。 フィルタリングとグループ化に関する詳細
グラフのビューを変更して、使用料からクレジット分を除外するには、右側のパネルで [費用にクレジットを含める] チェック ボックスをオフにします。
使用量のモニタリングと制限
予算を設定して費用を管理するには、次のような方法があります。
- 予算アラートを設定し、特定の金額を超えないように利用料を追跡します。予算を設定しても、API 使用量の上限は設定されません。利用料が指定した金額に近づいたとき、アラートが通知されるだけです。
- 1 日あたりの API 使用量の上限を設定し、課金対象となる API の利用料を管理します。1 日あたりのリクエスト数に上限を設定すると、利用料を制限できます。簡単な計算式で、希望の予算に基づく 1 日の上限を求めることができます。たとえば、(「1 か月の予算」÷「各 SKU の料金」)÷ 30 = 1 日のリクエスト数上限(1 API あたり)となります。課金対象となる API を複数使用する場合は、必要に応じて式の要素を調整してください。Google Maps Platform では毎月 200 ドル分の無料クレジットを利用できるため、この金額も考慮する必要があります。
使用状況をチャネルごとにトラッキング
数値チャネルを使って使用状況をトラキングするには、API リクエストに「channel」パラメータを追加します。指定できるチャネル値は 0~999 です。次に例を示します。
- Geocoding ウェブサービス API
https://maps.googleapis.com/maps/api/geocode/json?address=1600+Amphitheatre+Parkway,+Mountain+View,+CA&key=YOUR_API_KEY&channel=1
- Maps JavaScript API
<script src="https://maps.googleapis.com/maps/api/js?key=YOUR_API_KEY&channel=2&callback=initMap" async defer></script>
請求レポートでは、チャネルの使用状況を直接モニタリングできます。チャネルは、[ラベル] の goog-maps-channel キーとして表示されます。
請求レポートのデータを SKU とチャネルで絞り込むには:
- [グループ条件] で [SKU] を選択します。
- [ラベル] を選択します。
- [キー] プルダウンを選択し、[goog-maps-channel] を選択します。
- [値] プルダウンを選択し、フィルタを適用する数値チャネルを選択します。
ラベルキー goog-maps-channel でグループ化すると、発生した費用がチャネルごとに表示されます。
チャネルの使用状況データをリクエストに実装した後、そのデータが請求レポートに反映されるまで少し時間がかかる場合があります(最長 24 時間)。
課金データを BigQuery にエクスポート
課金データを BigQuery にエクスポートすることもできます。
BigQuery Export では、指定した BigQuery データセットに、詳細な Cloud Billing データ(使用量や費用の見積りなど)を 1 日を通して自動的にエクスポートできます。さらに、BigQuery から課金データにアクセスし、詳細に分析することで、 Google Maps Platform がどのように利用されているかを細かく把握できます。
BigQuery を使用したデータのエクスポートとクエリを開始するには、以下のサンプルクエリをお試しください。 このクエリを実行するには、以下の準備が必要です。
- アカウントで課金を有効に設定し、課金データを BigQuery へエクスポートできるようにします。
- テーブル形式は PROJECT_ID.DATASET_NAME.gcp_billing_exportv1BILLING_ACCOUNT_ID です。
- PROJECT_ID は、お客様の実際のプロジェクト ID です(「my-project-123456」など)。
- DATASET_NAME は、お客様が作成したデータセットの名前です(「SampleDataSet」など)。
- BILLING_ACCOUNT_ID は、お客様の請求先アカウント ID です。先頭に「gcp_billing_exportv1」を付加し、ダッシュ(-)はアンダースコア(_)に変更してください。たとえば、請求先アカウント ID が 123456-7890AB-CDEF01 の場合、
gcp_billing_export_v1_123456_789AB_CDEF01
になります。
#standardSQL
SELECT Date(usage_start_time, "America/Los_Angeles") AS billing_day,
invoice.month AS invoice_month,
service.description AS service,
sku.description AS sku,
(
SELECT l.value
FROM Unnest(labels) AS l
WHERE l.KEY = 'goog-maps-channel' ) AS goog_maps_channel,
Round(Sum(usage.amount), 2) AS usage_amount,
usage.unit AS usage_unit,
Round(Sum(cost), 2) AS cost,
cost_type,
currency
FROM PROJECT_ID.DATASET_NAME.gcp_billing_export_v1_BILLING_ACCOUNT_ID
WHERE invoice.month = '202002' -- Change the invoice month with the same format as the example.
GROUP BY billing_day,
invoice_month,
service,
sku,
goog_maps_channel,
usage_unit,
cost_type,
currency
ORDER BY billing_day,
service,
sku
関連リソース
Cloud Billing:
Google Maps Platform:レスポンスのステータスとレポート
以下の表には、Maps API ステータス間のマッピング、Maps API のステータス、Maps API レスポンスで返される HTTP レスポンス コード、使用状況レポートの HTTP レスポンス コード クラスとの対応関係が示されているほか、対応するリクエストが使用状況レポート、割り当てレポート、請求レポートに表示されるかどうかが記載されています。
Google Maps Platform 指標の使用状況レポートでは、HTTP response code class
の粒度を確認できます。より高いレベルの粒度が必要な場合は、Google Maps Platform の使用状況のモニタリングで利用可能なレスポンス ステータス コードをご覧ください。
Maps API レスポンスで使用できるレスポンス コード | 使用状況レポートで利用可能 | レポート先 | |||
---|---|---|---|---|---|
Maps API のステータス | HTTP レスポンス コード | HTTP レスポンス コードクラス | 用途 | 割り当て量 | 課金 |
OK | 200、 204、 302 |
2xx、 3xx |
○ | ○ | ○ |
DATA_NOT_AVAILABLE、
NOT_FOUND、 ZERO_RESULTS |
200 | 4xx1 | ○ | ○ | ○ |
NOT_FOUND(Street View Static API、Geolocation API、Roads API)
ZERO_RESULTS(Street View Static API) |
404 | 4xx | ○ | ○ | ○ |
INVALID_REQUEST(無効なパラメータ値)、
MAX_ROUTE_LENGTH_EXCEEDED、 MAX_WAYPOINTS_EXCEEDED など |
200 / 400 | 4xx | ○ | ○ | ○ |
INVALID_REQUEST(無効なパラメータ、パラメータの未指定、リクエスト解析エラー) | 200 / 400 | 4xx | ○ | × | × |
REQUEST_DENIED | 200 / 400 / 403 | 4xx1 | ○ | × | × |
OVER_DAILY_LIMIT、 OVER_QUERY_LIMIT、 RESOURCE_EXHAUSTED、 dailyLimitExceeded、 rateLimitExceeded、 userRateLimitExceeded |
200 / 403、 429 |
4xx1 | ○ | × | × |
UNKNOWN_ERROR | 200 / 500、 503 |
5xx1 | ○ | ○ | × |
1 Google Maps Platform の各 API では、エラーコードのレポートの整合性を高めるため、1)Maps API のステータス DATA_NOT_AVAILABLE 、NOT_FOUND 、ZERO_RESULTS の HTTP レスポンス コード クラスを 2xx から 4xx に - ステータス、2)Maps API のステータス REQUEST_DENIED 、OVER_DAILY_LIMIT 、OVER_QUERY_LIMIT 、dailyLimitExceeded 、rateLimitExceeded 、userRateLimitExceeded の HTTP レスポンス コード クラスを 2xx から 4xx に、3)Maps API のステータス UNKNOWN_ERROR の HTTP レスポンス コード クラスを 2xx から 5xx に、それぞれ移行しています。移行期間中は、両方のレスポンス コードが表示されます。Maps API のレスポンスで返されるレスポンス コードに変更はありません。Google Maps Platform の指標における 4xx や 5xx の増加がこの移行に関係するものかどうかを確認するには、Metrics Explorer で、厳密にはどのレスポンス コードが増加しているのか調べます(詳細: Google Cloud Monitoring を使った Google Maps Platform のモニタリング)。 |
エンゲージメント レポート
Locator Plus をご利用の場合は、分析ダッシュボードを使ってデータを分析し、買い物客による店舗検索ツールの使用状況に関する明確なインサイトを得ることができます。閲覧数、Search や Place Details のインタラクション数、総合的なエンゲージメント率といったパフォーマンスを、週単位で比較可能です。また、現在の実装のパフォーマンスを他の小売業者と比較した重要なベンチマークをダッシュボードで確認できます。
- Google Cloud コンソールの Locator Plus セクション
- Google Cloud コンソールのエンゲージメント レポート セクション(分析ダッシュボード)
ベンチマーク レポートでは、データを共有している同業種の企業の集約データと自社のデータを比較することができます。比較を通して得られるコンテキストは、有意義な目標設定、業界トレンドの把握、競合先とのパフォーマンス比較に役立ちます。
ベンチマーク データを参照するには、匿名化された自社のエンゲージメント データを Google のベンチマークに組み込む必要があります。ベンチーマーク レポートにおけるデータの参照と自社エンゲージメント データ(匿名化済み)の組み込みの両方からオプトアウトすることをご希望の場合は、サポート チケットの登録をお願いいたします。サポート チケットは通常 3 日以内に解決されます。