キャンペーン マネージャー 360 API の新バージョンは定期的にリリースされます。新バージョンがリリースされると、それより古いバージョンはサポートが終了し、最終的には廃止されます。あるバージョンが廃止されると、そのバージョンに対するすべてのリクエストにエラーが返されるようになります。
使用している API バージョンのサポートが終了したら、予定されている廃止日までに新しいバージョンに移行する必要があります。このガイドでは、使用している API バージョンのサポートが終了しているかどうかを判断する方法について詳しく説明し、おすすめの移行手順を紹介します。
手順 1: 使用しているバージョンを確認する
サポートが終了したバージョンの Campaign Manager 360 API が使用されている可能性があるアプリケーションを維持する場合、まず使用バージョンを確認してください。ほとんどの場合、該当する API には、Google から提供される言語別のクライアント ライブラリおよび統合からアクセスできます。クライアント ライブラリと統合で使用されている API バージョンを確認する手順を以下に示します。
Apps Script の新しいエディタ
Apps Script のバージョン情報は、高度なサービス ダイアログにエクスポーズされています。
- Apps Script エディタで、[サービスを追加] をクリックします。
- 使用可能なサービスのリストで、キャンペーン マネージャー 360 API を探します。
- バージョンのプルダウンで選択されている値が、現在使用されているキャンペーン マネージャー 360 API のバージョンです。
Apps Script の以前のエディタ
Apps Script のバージョン情報は、高度なサービス ダイアログにエクスポーズされています。
- Apps Script エディタから、[リソース] > [Google の拡張サービス] に移動します。
- 使用可能なサービスのリストで、キャンペーン マネージャー 360 API を探します。
- バージョンのプルダウンで選択されている値が、現在使用されているキャンペーン マネージャー 360 API のバージョンです。
C#
.NET の Google API クライアント ライブラリのバージョン情報は、以下の場所にエクスポーズされています。
- NuGet パッケージ名とサービスの名前空間に含まれています。
Google.Apis.Dfareporting.v3_4
DfareportingService
の public プロパティによりエクスポーズされています。Console.WriteLine(DfareportingService.Version);
Java
Java の Google API クライアント ライブラリのバージョン情報は、以下の場所にエクスポーズされています。
- Maven の artifactId に指定されています。
<dependency> <groupId>com.google.apis</groupId> <artifactId>google-api-services-dfareporting</artifactId> <version>v3.4-rev1-1.21.0</version> </dependency>
- JAR ファイル名に含まれています。
google-api-services-dfareporting-v3.4-rev1-1.21.0.jar
Dfareporting
の public プロパティによりエクスポーズされています。System.out.println(Dfareporting.DEFAULT_SERVICE_PATH);
PHP
PHP の Google API クライアント ライブラリのバージョン情報は、Google_Service_Dfareporting
の public プロパティにエクスポーズされています。
$service = new Google_Service_Dfareporting($client) print $service->version;
Python
Python 用 Google API クライアント ライブラリ(v1/v2)にはバージョンがありません。使用する API バージョンは discovery ビルダーの引数として指定されています。
discovery.build('dfareporting', 'v3.4', http=http)
Ruby
Ruby の Google API クライアント ライブラリには 0.9 より前のバージョンはありません。使用する API バージョンはサービス コンストラクタの引数として指定されています。
service = Google::APIClient::Service.new("dfareporting", "v3.4", { :application_name => "My application", :application_version => '1.0.0', :authorization => authorization } )
Ruby の Google API のクライアント ライブラリで 0.9 以降のバージョンは、サービスの名前空間にエクスポーズされています。
Google.Apis.DfareportingV3_4
使用しているバージョンは後で必要になるので、メモしておいてください。
手順 2: 使用しているバージョンのステータスを判断する
サポート終了スケジュールのリストには、現在サポートされているすべてのバージョンのステータスが表示されています。使用しているバージョンをこのリストで探し、そのステータスを以下のように判断します。
- [Deprecation Date] 列と [Sunset Date] 列に日付の記載がないバージョンは、完全にサポートされています。
- 日付が記載されているバージョンは現在サポートが終了しており、指定されている日に廃止されます。
- リストにないバージョンはすでに廃止されており、サポートされていません。
上記の 2 または 3 に該当する場合、サービスの中断を防ぐために新しいバージョンに移行する必要があります。サポート終了スケジュールのリストの一番上(ベータ版を除く)に記載されている最新バージョンに移行することをおすすめします。これにより、アップグレードの間隔を最大にすることができます。
手順 3: バージョンをアップグレードする
移行が必要と判断したら、次の手順として、統合を更新するか、または使用したいクライアント ライブラリのビルドの更新版を取得します。クライアント ライブラリには、すべての API バージョンに対応する 1 つのビルドのみが提供されるものと、バージョンごとに別々のビルドが提供されるものがあります。以下では、広く使用されているクライアント ライブラリと統合における一般的なアップグレード情報を紹介します。
Apps Script の新しいエディタ
Google Apps Script では、Campaign Manager 360 API の全バージョンがサポートされており、スクリプトごとに使用するバージョンを選択できます。特定のスクリプトで使用されているバージョンを変更するには、次の手順に従います。
- Apps Script エディタで、[サービスを追加] をクリックします。
- 使用可能なサービスのリストで、キャンペーン マネージャー 360 API を探します。
- バージョンのプルダウンで、使用するキャンペーン マネージャー 360 API のバージョンを変更します。
- [追加] をクリックして変更内容を保存します。
Apps Script の以前のエディタ
Google Apps Script では、Campaign Manager 360 API の全バージョンがサポートされており、スクリプトごとに使用するバージョンを選択できます。特定のスクリプトで使用されているバージョンを変更するには、次の手順に従います。
- Apps Script エディタから、[リソース] > [Google の拡張サービス] に移動します。
- 使用可能なサービスのリストで、キャンペーン マネージャー 360 API を探します。
- バージョンのプルダウンで、使用するキャンペーン マネージャー 360 API のバージョンを変更します。
- [OK] をクリックして変更を保存します。
C#
.NET の Google API クライアント ライブラリは、Campaign Manager 360 API の各バージョンに対して別々のビルドが提供され、NuGet を通じて配信されます。
インストール手順やその他のダウンロード方法について詳しくは、クライアント ライブラリのドキュメントをご覧ください。
Java
Java の Google API クライアント ライブラリは、Campaign Manager 360 API の各バージョンに対して別々のビルドが提供され、Maven を通じて配信されます。
インストール手順やその他のダウンロード方法について詳しくは、クライアント ライブラリのドキュメントをご覧ください。
PHP
PHP の Google API クライアント ライブラリは、Campaign Manager 360 API の各バージョンに対して別々のビルドが提供され、Packagist を通じて配信されます。
インストール手順やその他のダウンロード方法について詳しくは、クライアント ライブラリのドキュメントをご覧ください。
Python
Python 用 Google API クライアント ライブラリ(v1/v2)のすべてのビルドは、キャンペーン マネージャー 360 API のすべてのバージョンに対応しています。discovery ビルダーの引数として渡すバージョンの文字列を更新するだけで済みます。
discovery.build('dfareporting', 'v3.4', http=http)
Ruby
Ruby v0.8 以下の Google API クライアント ライブラリは、キャンペーン マネージャー 360 API の全バージョンに対応しています。サービス コンストラクタの引数として渡すバージョンの文字列を更新するだけで済みます。
service = Google::APIClient::Service.new("dfareporting", "v3.4", { :application_name => "My application", :application_version => '1.0.0', :authorization => authorization } )
手順 4: バージョン間の違いに対処する
Google では、API バージョンの移行に際してコードの変更が不要となるよう、新しいリリースの後方互換性の維持に努めています。後方互換性を維持できない場合は、デベロッパー側で対処が必要な変更(破壊的変更)としてリリースノートでお知らせします。
Google のリリースノートを確認します。移行前のバージョン(前の手順でメモしたもの)の次のバージョンから、移行先のバージョンまでをご確認ください。リリースノートのセクションは次のように解釈します。
- 新機能 - 新しく追加された機能です。
- 廃止 - API から削除された機能です。代替機能がある場合は、このセクションで説明されています。
- 報告されている問題 - 追加、削除のいずれにも該当しない変更です。たとえば、名前が変更されたフィールドやメソッド、変更された検証ロジックなどが記載されます。
新機能についてはコードの変更は不要で、ここでは無視できます。後でこのセクションに戻り、追加された機能を試してみることをおすすめします。
一方、廃止や報告されている問題のセクションに変更が記載されている場合、対処が必要になることがあります。ご自分のアプリケーション コードをすべて検索して、削除または変更された機能を使用しているかどうかを確認する必要があります。使用している場合、コードを更新して変更に対処してください。
最新情報を入手する
前述のように、キャンペーン マネージャー 360 API のリリースと廃止は定期的に行われます。新しいリリース、サポート終了、廃止についての最新情報は以下のチャネルに掲載されます。
上記のチャネルに登録して、最新の API ニュースを入手することをおすすめします。