車両の準備

このセクションでは、車両を運転に備える方法について説明します。バックエンドで車両をルートに一致させるには、以下の各ステップを完了する必要があります。

リスナーを設定する

Driver SDK はバックグラウンドでアクションを実行するため、DriverStatusListener を使用して、エラー、警告、デバッグ メッセージなどの特定のイベントが発生したときに通知をトリガーします。エラーは、一時的な性質のもの(BACKEND_CONNECTIVITY_ERROR など)である場合もあれば、位置情報の更新が完全に停止する原因となる場合もあります。たとえば、VEHICLE_NOT_FOUND エラーが発生した場合は、構成エラーを示します。

次の例は、DriverStatusListener の実装を示しています。

class MyStatusListener implements DriverStatusListener {
  /** Called when background status is updated, during actions such as location reporting. */
  @Override
  public void updateStatus(
      StatusLevel statusLevel, StatusCode statusCode, String statusMsg, @Nullable Throwable cause) {
    // Existing implementation

    if (cause != null && cause instanceof StatusRuntimeException) {
      if (Status.NOT_FOUND.getCode().equals(cause.getStatus().getCode())) {
        // NOT_FOUND gRPC exception thrown by Fleet Engine.
      }
    }
  }
}

DriverContextBuilder.setDriverStatusListener(new MyStatusListener());

位置情報の更新を有効にする

リスナーを設定したら、次のように位置情報の更新を有効にします。

Java

RidesharingVehicleReporter reporter = ...;

reporter.enableLocationTracking();

Kotlin

val reporter = ...

reporter.enableLocationTracking()

更新間隔を設定する

デフォルトでは、車両の状態が ONLINE の場合、Driver SDK は 10 秒間隔で位置情報の更新を送信します。この間隔は reporter.setLocationReportingInterval(long, TimeUnit) で変更できます。サポートされている最小更新間隔は 5 秒です。更新頻度を高めると、リクエストの遅延やエラーが発生する可能性があります。

車両の状態をオンラインに設定する

位置情報の更新を有効にすると、車両の状態を ONLINE に設定して、Fleet Engine で SearchVehicles クエリに車両を使用できるようにできます。Driver SDK は、更新された車両の状態と位置情報の更新を送信します。

車両の状態は、Driver SDK または Fleet Engine サーバーで直接設定できます。詳しくは、車両をアップデートするをご覧ください。

次の例は、Driver SDK で車両の状態をオンラインに設定する方法を示しています。

Java

RidesharingVehicleReporter reporter = ...;

reporter.enableLocationTracking();
reporter.setVehicleState(VehicleState.ONLINE);

Kotlin

val reporter = ...

reporter.enableLocationTracking()
reporter.setVehicleState(VehicleState.ONLINE)

また、StatusListener は車両の状態の更新時に発生したエラーも報告します。

次のステップ

ルートの詳細を設定する