4.0.2 Merchant Center への Google 広告のリダイレクト
価値とビジネスへの影響
基本の柱に含まれるほとんどの Google 広告機能には、次の 2 つの統合オプションがあります。
Google Ads API による統合。販売者は、ウェブサイトを離れることなくキャンペーンの作成と管理を行うことができます。これにより、より統合的なエクスペリエンスを実現できますが、Google 広告の統合と維持のために追加の作業が必要になります。
Google Merchant Center にリダイレクトします。販売者は販売者のウェブサイトから Google 広告アカウントを作成できますが、キャンペーンの作成と管理は Google Merchant Center で行います。その場合、販売者は 2 種類のプラットフォームを使用する必要がありますが、Google 広告の統合と維持に必要な労力を大幅に削減できます。
選んだ方法によって、このガイドの手順は異なる場合があります。リダイレクト方法を選択するかどうかによって手順が異なる場合は、以下について詳しく説明しています。どちらの方法でも同等のパフォーマンスが得られています。
どちらを選択しても、ショッピング広告キャンペーンはプラットフォームをまたいで表示できます。たとえば、販売者がお客様のウェブサイトから Google Ads API を介してキャンペーンを作成する場合、Google Merchant Center や Google 広告などの他のプラットフォームでキャンペーンを変更することもできます。
アプローチの比較
それぞれのメリットとデメリットをまとめた表を以下に示します。
Google Ads API による統合 | Merchant Center にリダイレクト | |
---|---|---|
実装にかかる労力 | 高: すべての機能で Google Ads API による統合が必要 | 低: 必要最小限の Google Ads API 統合(アカウントの作成、コンバージョン トラッキングの設定など)のみ |
維持作業 | 中: Google が新機能をリリースする際に、統合の変更が必要になる場合があります。 | 低: Merchant Center でリリースされた新機能が自動的に販売者に利用可能になる |
販売者エクスペリエンス | 販売者がサイトを離れることなくキャンペーンの作成と管理が可能(お支払い情報の設定を除く) | キャンペーンの作成と管理には別のプラットフォームを使用する必要があります。一方で、広範なユーザー調査に基づいて Google 広告が最適化したシンプルなインターフェースのメリットもあります。 |
利用できる機能 | 高度な機能(高度な入札戦略など)を含む、Google API で利用可能なすべての機能 | Merchant Center で利用可能な広告機能のみを使用できます。より高度な機能が必要な場合は、Google 広告を使用できます。 |
リダイレクトで利用できる機能
リダイレクト方法を選択した場合でも、Google 広告のオンボーディング プロセスの一部の手順では Google Ads API の統合が必要になる場合があります。また、「基本」で紹介したオプション機能の一部はリダイレクトでは使用できません。ただし、より高度なニーズをお持ちの場合は、商品を再アップロードしたり、Merchant Center で設定したキャンペーンを再作成したりすることなく、Google 広告の管理画面に移行できます。
Merchant Center への広告リダイレクトの対象となる機能をまとめた表を以下に示します。
ブループリントのセクション | Merchant Center への Google 広告リダイレクトを通じて利用可能 (Google Ads API の統合は不要) |
Merchant Center への広告リダイレクトでは提供されない (手動操作または Ads API 統合が必要) |
---|---|---|
4.0 スタートガイド | - なし | - クライアント センター(MCC)アカウントの設定 - アクセスレベルのリクエスト |
4.1 Google 広告アカウントの設定 | - 利用規約に同意する - 購入コンバージョン アクションの設定 |
- Google 広告アカウントの作成 / 既存のアカウントのリンク - Merchant Center アカウントを Google 広告アカウントにリンク - 動的リマーケティング(省略可) - すべての高度な機能 |
4.2 キャンペーンの作成 | - すべてのキャンペーン作成手順(必須項目) | - 地域ターゲティング(省略可) - すべての高度な機能 |
4.3 お支払い情報の設定 | - フロー全体 | - なし |
4.4 キャンペーン管理 | - キャンペーン リスト - キャンペーン編集メニュー - キャンペーン ステータスの変更(一時停止、削除など) |
- 高度な機能 |
4.5 エラー処理 | - キャンペーン キャンペーンやフィードに関する一般的なエラー | - 高度なエラー処理 |
5.1 P-MAX のパフォーマンス レポート | - キャンペーン単位のレポート - アカウント単位のレポート |
- Google と他のパートナー様の統合レポート - あらゆる高度な機能 |
UX に関するガイダンス
ブループリントでは、直接請求モデルの UX ガイダンスのみを扱っています。以下は、Google Ads API の統合とリダイレクトのオプションにおける直接請求モデルのユーザー ジャーニーを表したものです。
販売者を Merchant Center にリダイレクトする場合は、次の点が重要になります。
Google サーフェスにリダイレクトされたことを販売者に案内し、そこで実行する必要があるタスクをハイライト表示します。この内容の例を以下に示します。
Merchant Center でキャンペーンを作成したら、ユーザーがバックグラウンドでリダイレクトを開始するページを更新する必要があります。この処理に時間がかかり、販売者がまだ更新されていないビューに戻る可能性があることが予想される場合は、リダイレクトする前に、そのことを販売者にお知らせください。販売者が更新済みのページに戻ったら、販売者が使用するスクリーン リーダーで更新が通知されることを確認します。以下に、この処理の例を示します。
販売者をリダイレクトする場合は、必ず新しいタブで Merchant Center を開き、元のタブを開いたままにします。
技術ガイダンス
Merchant Center への広告リダイレクトの実装方法に関する技術的なガイダンスについては、Google のパートナー オペレーション担当者にお問い合わせください。