e コマースのセットアップを検証する(gtag.js)

このドキュメントでは、gtag.js を使ったウェブサイトからの e コマース イベント収集が正しく機能しているか検証する方法を概説します。本ドキュメントは、e コマースを測定するをすでに参照した方向けの内容です。

e コマース イベントをリアルタイムで確認する

ウェブサイトに e コマース イベントを追加し、イベントが発生し始めたら、e コマース イベントとイベント パラメータがアナリティクスに届いているかどうか、DebugView レポートで確認しましょう。DebugView レポートでは、アナリティクスがウェブサイトから収集したイベントレベルおよびアイテムレベルのパラメータを個別に参照できます。

DebugView レポートはイベントを常時ストリーミングしており、イベントが収集されるたびにイベント名が表示されます。イベント名をクリックすれば、そのイベントに関連付けられたパラメータを確認できます。items 配列を組み込んである場合は、イベントとともに送信されたアイテムが追加のタブに表示されます。

e コマース イベントの欠落を解消する

アナリティクスに届いていない e コマース イベントがある場合は、以下を確認してみましょう。

カンマを確認する

各パラメータ値の後には必ずカンマを付ける必要があります。カンマが抜けているパラメータを含む e コマース イベントは無視され、その後に続くイベントもすべて無視されてしまいます。たとえば次のようなイベントは収集されません。

gtag("event", "refund", {
  currency: "USD",
  transaction_id: "T_12345" // Missing a trailing comma
  value: 30.03,
  coupon: "SUMMER_FUN",
  shipping: 3.33,
  tax: 1.11
});

設置位置を確認する

e コマース イベントのコードは、HTML ではなく JavaScript の中に設置する必要があります。また、イベントは Google タグの前ではなく後に配置する必要があります。

良い例:

<body>
  <p>Hello, World!</p>
  <script>
    gtag("event", "<event-name>");
  </script>
</body>

良い例:

<body>
  <p>Hello, World!</p>
  <script src="my_events.js"></script>
</body>

悪い例:

<body>
  <p>Hello, World!</p>
  gtag("event", "<event-name>");
</body>

悪い例:

<head>
  <script>
    gtag("event", "<event-name>");
  </script>
  <!-- the Google tag -->
</head>

イベントの構文を確認する

以下の purchase イベントは正しい構文になっています。

gtag('event', 'purchase', {
    transaction_id: "T_12345",
    value: 72.05,
    currency: "USD",
    items: [
     {
      item_id: "SKU_12345",
      item_name: "Stan and Friends Tee",
     },
     {
      item_id: "SKU_12346",
      item_name: "Google Grey Women's Tee",
     }]
});

イベント内の区切り文字が正しく配置されていることを確認しましょう。

  • gtag の後と末尾のセミコロンの前に丸括弧
  • イベント パラメータ群の前と後に中括弧
  • アイテム スコープのイベント パラメータ群の前と後に角括弧

これに加えて、必須のイベント パラメータがすべて含まれていることを確認しましょう。必須のパラメータが抜けている場合、該当イベントおよびパラメータは、Google アナリティクスに登録はされるものの、e コマース イベントではなくカスタム イベントとして扱われます。

イベント名を確認する

e コマース イベントをセットアップする際は、正確な推奨イベント名を使用しましょう。アナリティクスが該当イベントを推奨 e コマース イベントのひとつとして登録できるよう、たとえばショッピング カートへの商品追加は「add_to_basket」などではなく「add_to_cart」にします。また、スペルミスや入力ミスにも注意しましょう。

トランザクション ID を確認する

同じ e コマース イベントが同じトランザクション ID で 2 回トリガーされた場合、最初に発生したイベントだけが収集され、2 回目のイベントは無視されます。これは、2 回目のイベントで値が変化していても同様です。

テストの際に想定した e コマース イベントが見当たらない場合は、トランザクション ID をテスト中に変更するか削除して、イベントの各バージョンを確認できるようにしましょう。

e コマース イベントの重複を解消する

アナリティクスに届いた e コマース イベントに重複がある場合は、以下を確認してみましょう。

1 種類のタグを全ページで使用する

Google タグ スニペットは、ウェブサイトのすべてのページに追加する必要があります。また、Google タグ(gtag.js)と Google タグ マネージャーの両方ではなく、どちらかだけを使用しましょう。両方を使用すると、一部のイベントが二重にカウントされ、想定外の結果になります。