メソッド: wrap

暗号化されたデータ暗号鍵(DEK)と関連データを返します。

詳しくは、データの暗号化と復号をご覧ください。

HTTP リクエスト

POST https://KACLS_URL/wrap

KACLS_URL は、鍵アクセス制御リストサービス(KACLS)の URL に置き換えます。

パスパラメータ

なし。

リクエスト本文

リクエストの本文には、次の構造のデータが含まれます。

JSON 表現
{
  "authentication": string,
  "authorization": string,
  "key": string,
  "reason": string
}
フィールド
authentication

string

ユーザー情報を示す IdP が発行した JWT。認証トークンをご覧ください。

authorization

string

ユーザーが resource_name の鍵のラップを許可することをアサートする JWT。認可トークンをご覧ください。

key

string

Base64 でエンコードされた DEK。最大サイズ: 128 バイト。

reason

string (UTF-8)

オペレーションに関する追加のコンテキストを提供するパススルー JSON 文字列。提供された JSON は表示前にサニタイズする必要があります。最大サイズ: 1 KB。

レスポンスの本文

成功すると、このメソッドは不透明なバイナリ オブジェクトを返します。このオブジェクトは暗号化されたオブジェクトと一緒に Google Workspace によって保存され、その後の鍵のラップ解除オペレーションでそのまま送信されます。

オペレーションが失敗した場合は、構造化エラー応答が返されます。

バイナリ オブジェクトには、暗号化された DEK の唯一のコピーが含まれている必要があります。実装固有のデータを格納できます。

DEK を鍵アクセス制御リストサービス(KACLS)システムに保存せず、暗号化して saved_key オブジェクトで返します。これにより、ドキュメントとそのキーの存続期間における不一致を回避できます。たとえば、ユーザーがリクエストしたときにユーザーのデータが完全に消去されるようにしたり、バックアップから復元された以前のバージョンを復号できるようにしたりします。

JSON 表現
{
  "wrapped_key": string
}
フィールド
wrapped_key

string

base64 でエンコードされたバイナリ オブジェクト。最大サイズ: 1 KB。

この例では、wrap メソッドのリクエストとレスポンスのサンプルを示します。

リクエスト

POST https://mykacls.example.com/v1/wrap

{
   "key":"wHrlNOTI9mU6PBdqiq7EQA==",
   "authorization": "eyJhbGciOi…"
   "authentication": "eyJhbGciOi…"
   "reason": "{client:'drive' op:'update'}"
}

レスポンス

{
    "wrapped_key": "3qTh6Mp+svPwYPlnZMyuj8WHTrM59wl/UI50jo61Qt/QubZ9tfsUc1sD62xdg3zgxC9quV4r+y7AkbfIDhbmxGqP64pWbZgFzOkP0JcSn+1xm/CB2E5IknKsAbwbYREGpiHM3nzZu+eLnvlfbzvTnJuJwBpLoPYQcnPvcgm+5gU1j1BjUaNKS/uDn7VbVm7hjbKA3wkniORC2TU2MiHElutnfrEVZ8wQfrCEpuWkOXs98H8QxUK4pBM2ea1xxGj7vREAZZg1x/Ci/E77gHxymnZ/ekhUIih6Pwu75jf+dvKcMnpmdLpwAVlE1G4dNginhFVyV/199llf9jmHasQQuaMFzQ9UMWGjA1Hg2KsaD9e3EL74A5fLkKc2EEmBD5v/aP+1RRZ3ISbTOXvxqYIFCdSFSCfPbUhkc9I2nHS0obEH7Q7KiuagoDqV0cTNXWfCGJ1DtIlGQ9IA6mPDAjX8Lg=="
}