はじめに
Maps SDK for iOS を使用すると、Google マップのデータに基づく地図を自分のアプリケーションに追加できます。この SDK は、Google マップ サーバーへのアクセス、地図の表示、クリックやドラッグといったユーザー操作への応答を自動的に処理します。自分の地図に、マーカー、ポリライン、地面オーバーレイ、情報ウィンドウを追加することもできます。これらのオブジェクトは地図上の場所に関する追加情報となり、ユーザーはこれらを通じて地図を操作できます。
SDK を使用する際には、Google Maps Platform の利用規約に準拠し、自分のアプリに適用される法律を確実に遵守する必要があります。SDK を使用すると、リクエストを行うたびに、アプリケーション名、バージョン、認証情報、クロスアプリケーション匿名 ID が自動的に送信されます。
オーディエンス
このコンセプトのドキュメントは、iOS 開発とオブジェクト指向プログラミングの概念を理解している方を対象としています。また、ユーザーの視点で Google マップを使い慣れていることも必要です。このガイドは、Maps SDK for iOS を使ったアプリケーションの検討と開発を開始できるように作られています。クラスとメソッドの詳細については、リファレンス ドキュメントもご覧ください。
帰属表示の要件
アプリで Maps SDK for iOS を使用する場合は、アプリの法的通知の一部として、帰属情報テキストを含める必要があります。法的通知は、独立したメニュー項目として、または [情報] メニュー項目の一部として掲載することをおすすめします。
帰属表示テキストを取得するには、[GMSServices
openSourceLicenseInfo]
を呼び出します。
対応プラットフォーム
Maps SDK for iOS を使用すると、iOS 14.0 以降を搭載したネイティブ 64 ビット デバイスをターゲットとするアプリを構築できます。Maps SDK for iOS を使用してアプリを開発するには、ターゲット SDK が 14.0 以降の Xcode 15.0 以降が必要です。(ターゲット SDK を 14.0 以降に設定しても、iOS 14.0 でのアプリの実行が妨げられることはありません)。
マップ URL を使用するアプリケーションでは、対象デバイスに iOS 向け Google マップがインストールされている必要があります。
iOS アプリ拡張機能内で Maps SDK for iOS を使用すると、厳格なメモリ制限が適用されるため、動作しない可能性があります。たとえば、カスタム キーボード内で SDK を使用するのは難しいでしょう。
次のステップ
Maps SDK for iOS を使用してアプリの開発を開始するには、まず Google Cloud プロジェクトを設定する必要があります。