このガイドでは、Google Chat API の SpaceReadState
リソースの get()
メソッドを使用して、スペース内のユーザーの読み取り状態に関する詳細情報を取得する方法について説明します。メッセージ スレッド内のメッセージの未読ステータスを取得するには、ユーザーのスレッドの未読ステータスの詳細を取得するをご覧ください。
SpaceReadState
リソースは、指定したユーザーが Google Chat スペースで最後に読んだメッセージの詳細を表すシングルトン リソースです。
前提条件
Node.js
- Google Chat へのアクセス権を持つビジネスまたはエンタープライズ Google Workspace アカウント。
- 環境を設定します。
- Google Cloud プロジェクトを作成します。
- OAuth 同意画面を構成します。
- Google Chat API を有効にして構成し、Chat アプリの名前、アイコン、説明を指定します。
- Node.js の Cloud クライアント ライブラリをインストールします。
- デスクトップ アプリケーションの
OAuth クライアント ID 認証情報を作成します。このガイドのサンプルを実行するには、認証情報を
client_secrets.json
という名前の JSON ファイルとしてローカル ディレクトリに保存します。
- ユーザー認証をサポートする 認可スコープを選択します。
呼び出し元のユーザーのスペースの読み取り状態を取得する
スペース内のユーザーの読み取り状態の詳細を取得するには、リクエストに次のものを含めます。
chat.users.readstate
またはchat.users.readstate.readonly
の認可スコープを指定します。GetSpaceReadState()
メソッドを呼び出し、スペースの読み取り状態のname
を渡して取得します。これには、ユーザー ID またはエイリアスとスペース ID が含まれます。スペースの読み取り状態の取得は、呼び出し元ユーザーの読み取り状態の取得のみをサポートします。これは、次のいずれかを設定することで指定できます。me
エイリアス。例:users/me/spaces/SPACE/spaceReadState
- 呼び出し元のユーザーの Workspace メールアドレス。例:
users/user@example.com/spaces/SPACE/spaceReadState
- 呼び出し元のユーザーのユーザー ID。例:
users/USER/spaces/SPACE/spaceReadState
次の例は、呼び出し元のユーザーのスペースの読み取りステータスを取得します。
Node.js
このサンプルを実行するには、SPACE_NAME
をスペースの name
の ID に置き換えます。ID は、ListSpaces()
メソッドを呼び出すか、スペースの URL から取得できます。
Google Chat API は、指定されたスペースの読み取り状態を取得し、SpaceReadState
のインスタンスを返します。