2019 年 5 月 8 日(水曜日)
このブログでは、過去数週間にわたって構造化データに関する記事を掲載してきました。最初はおすすめの方法を紹介し、次に Search Console で構造化データをモニタリングする方法を説明しました。今回は、Google 検索および Google アシスタントで「よくある質問」と「ハウツー」の構造化データがサポートされるようになったことと、これに伴って Search Console に新しいレポートが追加され、サイトのパフォーマンスを確認できるようになったことをお伝えします。
この投稿では、よくある質問ページとハウツーページに構造化データを実装する方法について詳しく説明します。構造化データを実装すると、Google 検索のリッチリザルトまたはアシスタントのハウツー アクションとしてページが利用されるようになります。また、Search Console の新しい拡張レポートで検索での見え方を確認する方法について、サンプルを示して説明します。
Google 検索と Google アシスタントにおけるハウツー
ハウツーがリッチリザルトとして扱われると、ユーザーに作業手順をガイドする詳細なプレビューがウェブの検索結果に表示されます。たとえば、キッチンの汚れ止めタイルの貼り方、ネクタイの結び方、ツリーハウスの作り方などをウェブに掲載する場合は、ハウツーの構造化データをページに追加すると、Google 検索のリッチリザルトまたはアシスタントのハウツー アクションとしてページが利用されるようになります。
ハウツーのコンテンツが検索ページでリッチリザルトとして表示されるようにするには、手順、ツール、所要時間、およびその他のプロパティに構造化データを追加します。ページで画像または動画を使用して手順を説明している場合は、ビジュアル コンテンツをマークアップしてプレビューを拡張し、コンテンツがより視覚的にユーザーに表示されるようにします。マークアップで使用できる必須プロパティと推奨プロパティについて詳しくは、ハウツーに関するデベロッパー向けドキュメントをご覧ください。
コンテンツは、新たに導入された音声ガイドを通じて、アシスタントでも参照できるようになります。コンテンツが別の場面でも参照できるようになるため、ユーザーはどこにいても音声コマンドを使用して会話形式で作業を進められます。
下の Google Home Hub の例では、アシスタントにより、会話形式のハンズフリーの操作でユーザーが作業できるようになっています。ウェブ デベロッパーは、この方法をとることで非常に簡単にコンテンツをアシスタントでも使えるように設定できます。アシスタントでのハウツーの利用について詳しくは、マークアップを使用してハウツーガイド アクションを作成するをご覧ください。
ハウツーのマークアップに関する問題を確認できるように、Search Console のレポートをリリースしました。このレポートには、ハウツーの構造化データを含むページのエラー、警告、正常な項目がすべて表示されます。詳しくは、レポートを使用してリッチリザルトをモニタリングする方法をご覧ください。
Google 検索と Google アシスタントにおけるよくある質問
よくある質問ページには、特定のトピックに関するよくある質問と回答のリストが掲載されます。たとえば、e コマース ウェブサイトのよくある質問ページには、配送先、購入方法、返品ポリシー、返金手続きなどに関する質問と回答が掲載されます。FAQPage
構造化データを使用すると、コンテンツの質問と回答が Google 検索の結果とアシスタントに直接表示されるようになります。これにより、ユーザーはよくある質問の回答をすぐに見つけることができます。
よくある質問の構造化データは、公式の質問と回答でのみ利用可能です。ユーザーが回答を投稿できるフォーラムなどのページによくある質問の構造化データを追加することはできません。その場合は、Q&A ページのマークアップを使用してください。
実装方法について詳しくは、よくある質問に関するデベロッパー向けドキュメントをご覧ください。
よくある質問の回答を Google アシスタントで表示可能にし、コンテンツをより利用しやすくすることもできます。ユーザーは声で直接呼び出して、よくある質問ページでマークアップされている回答を参照できます。詳しくは、マークアップを使用してよくある質問アクションを作成するをご覧ください。
よくある質問に関する問題と検索での見え方を確認できるように、Search Console のよくある質問レポートもリリースしました。このレポートには、マークアップされたよくある質問ページに関連するエラー、警告、正常な項目がすべて表示されます。
よくある質問またはハウツーの構造化データの有用性に関する皆様のご意見をお待ちしております。フィードバックがございましたら、Twitter またはフォーラムに投稿してください。