PageSpeed Insights にリアルワールド データを導入

2018 年 1 月 10 日(水曜日)

PageSpeed Insights では、ページに一連のベスト プラクティスがどの程度適切に適用されているかを確認できます。従来の PageSpeed Insights では、ページが実際にどの程度の速さで読み込まれているかという情報がないまま推奨事項を示していたため、推奨される最適化をどのようなときに適用すべきかを判断するのが困難でした。今後は PageSpeed Insights に Chrome ユーザー エクスペリエンス レポートのデータが使用されるようになります。これにより、デベロッパーに向けた推奨事項はこれまで以上に的確になり、最適化スコアはリアルワールド データに即して算出されるように調整されます。

新しい PageSpeed Insights レポートには次の項目が追加されています。

  • 速度スコアでは、ページを「Fast」、「Average」、「Slow」のいずれかに分類します。このスコアは、First Contentful Paint(FCP)と DOM Content Loaded(DCL)という 2 つの指標の中央値に基づき判断されます。両方の指標がそのカテゴリの上位の 1/3 に入っている場合、ページは「Fast」(高速)であると判断されます。
  • 最適化スコアでは、ページのパフォーマンス改善の余地を評価して、「Good」、「Medium」、「Low」のいずれかに分類します。これはデベロッパーがページの外観と機能の変更を検討していないという前提で算出されます。
  • [ページの読み込み分布] セクションには、このページの FCP イベントと DCL イベントがデータセットにどのように分布しているかが表示されます。これらのイベントは、Chrome ユーザー エクスペリエンス レポートの全イベントと比較して、「Fast」(上位 1/3)、「Average」(中間 1/3)、「Slow」(下位 1/3)のいずれかに分類されます。
  • [ページの統計情報] セクションには、ページのレンダリング ブロック リソースを読み込むために必要なラウンド トリップの回数、ページで使用されている合計バイト数、データセットのラウンド トリップ回数および使用されているバイト数の中央値との比較が表示されます。ページの外観と機能を変更した場合に、読み込みが速くなるかどうかを確認できます。
  • [最適化についての提案] には、このページに適用できるベスト プラクティスのリストが表示されます。ページが高速である場合は、データセットに含まれる全ページの上位 1/3 にすでに入っているため、この提案はデフォルトでは表示されません。

これらの変更の詳細については、PageSpeed Insights についてをご覧ください。ご質問やご意見がございましたら、お気軽にフォーラムまでお寄せください。その際は、評価対象の URL についてもお知らせください。