rel="next" と rel="prev" を使用したページネーションについての動画

2012 年 3 月 13 日(火曜日)

数か月前に公開した rel="next"rel=prev" でページ分けされたコンテンツに関するお知らせにご興味をお持ちの方は、ページ分けの基本を詳しく説明する動画を作成しましたので、疑問の解決にお役立てください。ページ分けされたコンテンツとは、複数 URL(ページ)にまたがる記事や、複数ページに及ぶ e コマースの商品カテゴリなどを指します。rel="next" マークアップと rel="prev" マークアップを使用することで、これらのページを論理的な順序があるものとして扱うよう Google に明示できます。それにより、リンク プロパティが統合され、ユーザーは基本的に最初のページに誘導されるようになります。詳しくは、以下のプレゼンテーションをご覧ください。

このページ分けについての動画では、rel="next"rel="prev" の基本のほか、それらを皆様のサイトでどのように活用できるかについて説明しています。

ページ分けについての動画からのスライド

ページ分けについてのその他のリソースには以下のものがあります。

  • rel="next"rel="prev" のサポートについてお知らせしたウェブマスター セントラルのブログ投稿
  • rel="next"rel="prev" の実装について詳しく説明したウェブマスター ヘルプセンターの記事
  • 以下のような、コミュニティからの詳細な質問に対する Google の回答が記されたウェブマスター フォーラムのスレッド
    • rel=next/prev を設定すれば、一連のコンテンツから 1 ページ(ほとんどの場合は最初のページ?)のみを検索結果に含めるよう明示したことにもなりますか?それとも、2 ページ目以降に noindex タグを設定する必要がありますか?

      一連のコンテンツの構成要素ページに rel="next"rel="prev" を実装すると、Google は構成要素ページのインデックス登録プロパティを統合し、ユーザーを最も関連性の高いページに誘導しようとします。通常、それは最初のページです。よって、一連のコンテンツの 2 ページ目以降は検索結果に表示しないという明確な意図がない限り、それらのページを noindex でマークする必要はありません。
    • ブログの 2 つのコンテンツの間に厳密な相関はなく、単に時間的前後関係があるだけの場合も、<head> セクションに rel next/prev を設定する必要がありますか?

      厳密な相関がない(単に時間的前後関係があるだけの)ブログエントリに rel="next"rel="prev" を設定するのは、ページ設定マークアップ作業に無駄な時間を費やすことになりかねません。時間的前後関係があるだけのページは、意味的に関連するコンテンツ(ページ分けされた記事やカテゴリなど)に比べれば、Google のインデックス登録プロセスにとってほとんど意味がありません。時間的前後関係のみのページにマークアップを含めても問題ありませんが、特にメリットのあるユースケースではないことに注意してください。
    • 不動産賃貸関連のウェブサイトを運営しています。このサイトのファイルは、さまざまなパラメータに基づいて結果を表示します。パラメータは表示の順序や個別の結果に影響を与えるもので、例としては、「ページ番号」、「ページあたりのレコード数」、「並べ替え」、「選択地域」などが挙げられます。

      運営されている不動産賃貸関連のサイトは、e コマースサイトが抱えている問題の多くに直面しているようです。この状況についてのアイデアを以下にご紹介します。
      1. ウェブマスター ツールの URL パラメータ機能を使用されているのはよいことで、これにより、サイトのクロールがより効率化されます。
      2. このサイトは、パラメータなし(またはデフォルトのパラメータ値)で rel="next"rel="prev" のシーケンスを形成できる可能性があります。また、ユーザーが選択したパラメータに応じて、同時に異なるページ シーケンスを形成できる可能性もあります(ページあたり 15 レコードの場合のページ シーケンスと、ユーザーが 30 レコードを選択した場合の異なるページ シーケンスなど)。構成要素ページのページ分けは、Google がコンテンツをより適切にインデックス登録するために役立ちます。これはパラメータを使用した場合でも同様です。
      3. 構成要素 URL で rel="canonical" を「すべて表示」ページに設定することは問題ありませんが、canonical をパラメータなしシーケンスの最初のページに設定するのは不適切な使い方です。rel="canonical" をそのように実装した場合、情報が使用されない可能性があります。

ページ分けされたコンテンツがある場合に、rel="next"rel="prev" のマークアップを追加せず、そのままにしておいても問題ありません。ただし、ページ分けマークアップは、Google がサイトをより適切に理解するための情報として役立ちます。ご興味をお持ちの皆様の疑問が、上記のリソースにより解決されることを願っております。