Search Console でプロパティ セットを使って複数のサイトをまとめて集計する

2016年5月31日火曜日

モバイルアプリ、モバイル ウェブサイト、デスクトップ ウェブサイトなど複数のプロパティに分かれている検索の統計情報を集計したい場合、これまでは 1 つずつ追跡して合算するしかありませんでした。しかし、このたび Search Console に導入された「プロパティ セット」により、複数のプロパティ(アプリとサイトの両方)を一つのグループにまとめ、グループ全体のクリック数や表示回数を一つのレポートとして集計できるようになりました。

使い方は簡単です。
  1. プロパティ セットを作成します。
  2. 同じグループにまとめるプロパティを追加します。
  3. 数日でデータの収集が始まります。
  4. 検索アナリティクスで結果を分析できます。
プロパティ セットに含まれているプロパティのすべての URI は、検索アナリティクス機能では単一の存在として処理されます。つまり、 ホスト別に集計された検索アナリティクス指標 が、プロパティ セットに含まれているすべてのプロパティの合計として集計されます。たとえば、プロパティ セット内のサイトのすべてのクエリについて、クリック数や表示回数を一目で把握できます。
この機能は Search Console のすべてのプロパティで使用できます。ウェブサイトを世界各国で展開している場合、サイト内に HTTP と HTTPS が混在している場合、部門別やブランド別にサイトを分けている場合、検索アナリティクスですべてのアプリをまとめて監視したい場合などは、プロパティ セットを使用することで指標を簡単に追跡できるようになります。
ここで、ベータ版テストに参加した方の感想を紹介します。
Search Console と前身のウェブマスター ツールが提供され始めたころから一番欲しいと思っていた機能がこれだったんです。実際の機能性も期待どおりです。Google のエンジニアがベータ版テストのフィードバックをしっかり理解してくれているということですね。本当にありがとう!
-- オリバー・アンドリュー氏 (Abondance)
この機能はあと数日でご利用いただけるようになります。これにより、Search Console での複数のプロパティの追跡が容易になるはずです。ご質問やフィードバックなどございましたら、 ウェブマスター ヘルプ フォーラム に投稿してください。また、 今回の新機能に関するヘルプ記事 も併せてご覧ください。

追記: 今後リリースされる機能のベータ版テストへの参加をご希望の場合は、 ベータ版テストへの参加登録 を行ってください。後ほど Google からご連絡差し上げます。