新しい Search Console のご紹介

2018 年 1 月 8 日(月)

Google は数か月前、一部のユーザーのみを対象に、Search Console の新しい機能のベータ版をリリースしました。そしてこの度、Search Console のすべてのユーザーの皆様にこのベータ版をご利用いただけるようになりました。どなたでも Google 検索上のウェブサイトの掲載状況を最適化する、よりシンプルになったこのプロセスを試すことができます。この機能には、検索パフォーマンスインデックス カバレッジAMP ステータス求人情報のレポートが含まれます。新しい Search Console をご利用いただく準備ができましたら、メッセージをお送りし、お知らせします。

Google は、最も人気のある一部の機能を新しい Search Console に追加することから始めました。これらの機能は現在、ここに挙げたトピックに日々取り組む際にご利用いただけるようになっています。この機能追加はまだ完了していないため、今後も引き続き新しい Search Console(ベータ版)では従来の Search Console の機能を追加していく予定です。新しい Search Console が完成するまで、両方のバージョンを並行して提供します。ナビゲーション バーのリンクを介してこの両バージョン間を簡単に行き来できるため、両方のバージョンをご利用いただけます。

可能な限り実用性のある分析情報をユーザーに提供し、未解決の問題を解決するプロセスについてユーザーをガイドするインタラクション モデルを作成することで、新しい Search Console をゼロから再構築しました。社内のコラボレーションをシンプルにするために、ご自身の組織内でレポートを共有する機能も追加しました。

検索での掲載結果: 16 か月分のデータをご利用いただけます

Search Console の検索パフォーマンスのビュー

検索アナリティクスを愛用されている方なら、新しい検索パフォーマンス レポートも気に入っていただけるでしょう。検索アナリティクスでより長い期間のデータが見たい、という機能を待ち望んでいた方も多いと思います。新しいレポートでは、長期的な傾向をより簡単に分析し、前年との比較を可能にするために、16 か月分のデータをご利用いただけます。近い将来、このデータは Search Console API 経由でもご利用いただけるようになります。

インデックス カバレッジ: Google のインデックス登録の包括的なレポート

Search Console のインデックス カバレッジのビュー

新しくなったインデックス カバレッジ レポートでは、ウェブサイトの URL のインデックス登録に関する分析情報を確認できます。レポートには、正しくインデックス登録されている URL、潜在的な問題に関する警告、Google が URL をインデックスに登録していない理由が表示されます。このレポートは、Google の新しい問題追跡機能に基づいており、新しい問題が検出されるとアラートを発して問題の修正をモニタリングできるようになっています。

それらはどのように機能するのでしょうか。

  1. 特定の問題をドリルダウンすると、サイトの URL のサンプルが表示されます。エラーが発生している URL をクリックすると、ページの詳細が表示され、問題の原因を把握する際に活用できる診断ツールへのリンクが表示されます。
  2. 検索の問題を解決するには、多くの場合に社内の複数のチームが関与します。適切な人が現在のステータスやそこに発生している情報にアクセスできるようにすることは、実装をすばやく改善するうえで重要です。現在、新しい Search Console のほとんどのレポートでは、レポートの上部にある [共有] ボタンを使用して、レポートに共有可能なリンクを作成できます。問題が解決されたら、共有を簡単に無効にすることができます。
  3. 新しい Search Console によって、問題が解決したことをユーザー自身が確認できるだけでなく、それに従って Google がインデックスを更新することも可能です。これを行うには、報告されている問題を選択し、[修正を検証] をクリックします。Google は、影響を受けた URL を優先度を上げてクロール、再処理します。そのため、サイトの問題をこれまで以上に迅速に解決できます。
  4. インデックス カバレッジ レポートは、サイトマップ ファイルを送信するサイトに最適です。サイトマップ ファイルは、検索エンジンに新しい URL や更新された URL を知らせるのに適した方法です。サイトマップ ファイルを送信することで、インデックス カバレッジ データにサイトマップ フィルタを使用できるようになり、URL の正確なリストに絞ることができます。

検索機能の拡張: AMP ページや求人情報ページを改善する

新しい Search Console は、AMP求人情報などの拡張機能(今後さらに追加予定)の実装支援も目的としています。これらのレポートは、Google がこれらのトピックについて特定したエラーと警告の詳細を提供します。インデックス カバレッジ レポートでご紹介した機能に加えて、2 つの追加機能を備えたレポートを追加しました。

  • 最初の機能は、問題を修正するプロセスでより迅速にフィードバックを提供することを目的としています。これは、[修正を検証] ボタンをクリックし、いくつかのテストを瞬時に実行することによって実現されます。ページがこのテストに合格しなかった場合は、直ちに通知します。それ以外の場合は、引き続き影響を受けている残りのページの再処理を実施します。
  • 2 番目の新機能は、検証処理中に肯定的なフィードバックを提供することを目的とし、(検証で不合格となった URL または保留中の URL に加えて)修正済みと認識された URL のリストを提供するよう検証ログの項目を拡張します。

AMP レポートと同様に、新しい Search Console では求人情報のレポートを利用できます。ご自身のウェブサイトに求人情報を掲載している場合は、Google for Jobs(現時点では特定の地域でのみ利用可能)で求人情報を直接表示できます。

フィードバックをお待ちしています

熱心な Trusted Tester の方々からの継続的なフィードバックがなければ、このような改善をすることはできませんでした(フィードバックがどのように Search Console の大幅な改善につながったのかについては、今後またお伝えする予定です)。今後も引き続き、皆様からフィードバックをいただくことが何より重要です。混乱を招く、または誤っている内容を発見された場合、あるいは気に入っていただけた機能がございましたら、サイドバーのフィードバック機能を通じてお知らせください。また、新しい Search Console のモバイル対応についても現在進行中です。

最後に、新しい Search Console のテストユーザーから最近寄せられた励ましのコメントを共有してこのブログの締めくくりとしたいと思います。

「新しい Search Console の UI はシンプルでレイアウトも見やすく、すべてが適切な場所に配置されています。修正の検証を実行し、結果をメールで受け取ることもできます。この機能は、弊社サイトのページに影響を与えていた厄介な AMP のエラーと警告を修正するのに大いに役立ちました。何より、検索アナリティクス レポートのデータの参照範囲は現在 16 か月分にまで及んでおり、これは弊社の業務に大きな変革をもたらしました。」 - DailyMail.com 最高プロダクト責任者、Noah Szubski 氏

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