2018 年 6 月 7 日(木曜日)
今年で 11 回目を迎えた Google I/O が終了しました。ここで、ハイライトを振り返ってみましょう。
I/O で実施した内容
このイベントは、世界各地の多数のユーザーと出会い、アイデアを交換し、フィードバックを得る素晴らしい機会となりました。さまざまなウェブ セッション、Codelab、オフィスアワーに加えて、検索に関する 2 つのセッションでコミュニティと情報を共有しました。
- Deliver search-friendly JavaScript-powered websites(John Mueller、Tom Greenaway)
- Build a successful web presence with Google Search(Mariya Moeva、John Mueller)
このセッションでは、モバイル フレンドリー テストツールの JavaScript エラーレポートを発表して、ダイナミック レンダリングについて紹介し(これについては今後の投稿で詳しく取り上げる予定です)、CMS で Indexing API や Search Console API を利用してユーザーに情報を提供する仕組みについて説明しました。たとえば、Wix では、ユーザーがホームページをインデックスに送信すると、すぐに検索結果に反映されます。また、Squarespace では、見込みのあるユーザーが何を検索しているのかウェブマスターが理解するのに役立つ Google 検索キーワード レポートを作成しました。
また、イベント開催中に、サンドボックス エリアで新しい Search Console を展示し、ユーザーに試していただきました。AMP ステータス レポートについて興味を持った方から、検索に適したコンテンツの改善方法を探している方まで、前向きなフィードバックを多数お寄せいただきました。
実践的な Codelab、事例紹介など
構造化データの追加とテストを体験していただける、構造化データの Codelab を公開しました。I/O で多くの方にお試しいただいた結果、この Codelab がトップ 20 に入る人気のコースに選ばれたのは大変うれしいことでした。構造化データを使用することによるメリットについて詳しくは、事例紹介をご覧ください。
直接お会いするオフィスアワーでは、HTTPS、モバイルファースト インデックス、AMP など、さまざまなトピックへの関心が高いことがわかりました。この形式のオフィスアワーは、毎月実施しているウェブマスター オフィスアワー ハングアウトに加えて、素晴らしい機会となっています。寄せられたご質問やご意見は、誰にとってもわかりやすく使いやすいようにドキュメントやツールを調整するために活用させていただきます。
ハイライトと主なポイント
ウェブ デベロッパーの皆様にウェブサイトを構築する際に注意していただきたい主なポイントもお伝えしました。
- インデックス登録とレンダリングは同時には行われません。レンダリングは後に延期される場合があります。
- 検索に表示したいコンテンツに、メタデータ、正しい HTTP ステータス、想定どおりの canonical タグが存在することを確認してください。
-
シングルページ アプリの JavaScript History API の導入に伴い、ハッシュベースのルーティング(
#
を含む URL)のサポートが終了します。 -
Googlebot がリンクを適切にたどれるように、リンクには URL を指す
href
属性が必要です。
サイトのインデックス登録、ダイナミック レンダリング、トラブルシューティングについて詳しくは、こちらのトーク セッションをご覧ください。CMS の開発者やテーマ作成者の方、構造化データについてさらに詳しい情報をお求めの方は、こちらのトーク セッションをご覧ください。
今回の I/O や世界中の I/O 拡大イベントで皆様とお会いし、検索に関する最新情報を共有できてうれしく思います。今後の最新情報を入手するには、ウェブマスター フォーラムに参加してください。また、Twitter、Google+、YouTube で Google ウェブマスター チームをフォローしてください。