クロールされた商品情報が Google でどのように表示されるかを小売店が制御できるオプション

2020 年 8 月 21 日(金曜日)

今年の初めに、Google は 買い物客が Google 検索で洋服や靴などの小売商品を見つけるための新しい方法を米国でリリースしました。そして先日、小売店のリスティングが Google 検索の商品ナレッジパネルに表示されるようになることを発表しました。 Google 検索のこのような新しいエクスペリエンスと、商品のリッチリザルトの世界展開を利用することで、小売店は取り扱い商品に関する情報を何百万もの Google ユーザーに表示できるようになります。

小売店やブランドがこの検索エクスペリエンスを提供できるようにするには、schema.org マークアップを使用してウェブサイトの商品情報にアノテーションを付けるか、商品情報を Google Merchant Center に直接送信するのが一番の方法です。「Google 掲載」への商品の表示schema.org マークアップのウェブサイトへの追加について詳しくは、それぞれの関連ドキュメントをご覧ください。

商品情報がこの検索エクスペリエンスで確実に表示されるようにするには上記の方法をおすすめしますが、schema.org マークアップや Merchant Center への送信をしなくても、コンテンツがクロールされ、小売に関連していることが判明した時点で表示される可能性もあります。これは、Google で情報を検索するユーザーが、広範な小売店のグループのさまざまな商品を確実に見られるようにするためです。

このアプローチも小売エコシステムにメリットをもたらすものと Google では考えていますが、小売店によっては、クロールに基づいて提供される検索エクスペリエンスで商品情報の表示を制御したいと望んでおられることも承知しています。 それを実現するには、Google 検索の既存のメカニズムを以下のように使用します。

プレビューの表示を制御する

小売店は、どのデータを Google に表示するかを、さまざまな方法で制御できます。昨年発表された変更点に対応しているこれらの方法を利用することで、ウェブサイトの所有者や小売店は、Google の検索結果に表示されるウェブサイトのプレビューに含める情報を詳細に指定することができます。これを行うには、robots meta タグと HTML 属性を使用します。

以下に、これらの制御情報を実装して、商品と商品データのうち Google に表示される項目や範囲を制限する方法を示します。

nosnippet robots meta タグ

この meta タグを使用すると、そのページについては検索結果にスニペットが表示されないよう指定できます。Google 検索ページに表示されるテキスト スニペット、画像プレビュー、リッチ スニペットが完全に削除され、すべてのリスティングからページが削除されます。

nosnippet robots meta タグがある場合とない場合の Google 検索結果

max-snippet:[number] robots meta タグ

この meta タグを使用すると、Google 検索結果に表示されるページのスニペットの最大長を文字数で指定できます。構造化データ(商品名、商品説明、価格、在庫状況など)がスニペットの最大長を超えている場合、そのページはすべてのリスティングから削除されます。

max-snippet robots meta タグがある場合とない場合の Google 検索結果

max-image-preview:[setting] robots meta タグ

この meta タグを使用すると、そのページの画像に対して表示される画像プレビューの最大サイズを、nonestandardlarge のいずれかで指定できます。

max-image-preview robots meta タグがある場合とない場合の Google 検索結果

data-nosnippet HTML 属性

この属性を使用すると、Google がスニペット プレビューに含めてはならないウェブページのセクションを指定できます。商品の販売情報に関連する属性(価格、在庫状況、評価、画像)に適用した場合、そのページのテキスト スニペット、画像プレビュー、リッチ スニペットが Google の表示から削除され、すべてのオーガニック リスティングからリスティングが削除されます。

data-nosnippet robots メタタグがある場合とない場合の Google 検索結果

上記の設定に関するその他の注意事項:

  • 上記の設定は、ページ上で指定された schema.org マークアップを通じて提供される情報には適用されません。上記のオプトアウトのメカニズムを有効にするには、まず schema.org マークアップを削除する必要があります。
  • 上記のオプトアウト設定は、Google Merchant Center を通じて送信された商品データには適用されません。Google Merchant Center には、「Google 掲載」に表示されないよう商品をオプトアウトするための固有のメカニズムが用意されています。

nosnippetdata-nosnippet などのメカニズムは、データの表示と特定の検索エクスペリエンスの提供のレベルにのみ影響します。表示制限は、検索におけるページのランキングには影響しません。商品データの一部を表示対象から除外すると、その商品が Google 検索でリッチリザルトなどの商品検索結果に表示されなくなる場合があります。

これらのオプションを活用していただくことで、皆様が Google 検索から最大の価値を容易に引き出し、ビジネス目標の達成に近づけることを願っております。これらのオプションは世界中の小売店が利用でき、国を問わず同じ結果が表示されるよう動作します。詳しくは、meta タグに関するデベロッパー向けドキュメントをご覧ください。

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