2023 年 10 月 31 日(火曜日)
ここまでの道のりは長いものでしたが、モバイルファースト インデックスに向けた取り組みが、ついにゴールを迎えました。
Google 検索は 2015 年のモバイル フレンドリー アップデートを皮切りに、モバイル デバイス重視の姿勢を強めてきました。 2016 年には、モバイルファーストのクロールとインデックス登録を開始しています。 それにより Google 検索では、ユーザーがスマートフォンからウェブサイトにアクセスしたときに表示されるコンテンツをインデックス登録できるようになりました。 スマートフォンを重視したクロールとインデックス登録は、Google のインフラストラクチャを大きく変えましたが、一般のウェブにとっても変化でした。モバイルウェブのページも、対応する PC 版と同様に完全であることが求められるからです。
モバイルウェブのトラフィックは、長年にわたって増え続けています。インターネットへのアクセスには、もっぱらスマートフォンだけが使用されている地域も見られます。 このようなモバイルウェブの成功は、サイト所有者、SEO、ウェブ デベロッパー、デザイナー、そしてウェブサイトに関わるあらゆる人々の努力によってもたらされたものです。
次のステップ
現在でも、ごく少数ですがモバイル デバイスにまったく対応していないサイトがあります。 そうしたサイトでは、モバイル ユーザーに対して、サイトのモバイル版は robots.txt によりブロックされているというエラーがよく表示されますが、PC 版ではクロールが許可されています。また、そのモバイルサイトのどのページにアクセスしてもホームページにリダイレクトされる場合もあります。 このような問題は Google では解決できません。 当面は、従来型のデスクトップ Googlebot クローラーを使用してこの種のサイトのクロールを試み、年に数回、得られたリストの再評価を行う予定です。 詳しくは、Google のモバイルサイトのインデックス登録に関するおすすめの方法をご確認ください。
Google ではさらに、従来型のデスクトップ Googlebot を使用したクロールも可能な限り減らしていきます。 これはサイト所有者にとっても Google にとっても、リソースの節約につながります。
Search Console の変更点
Google はモバイルファースト インデックスへの移行を背景に、Search Console の設定ページにあるインデックス クローラーの情報もなくします。 Google のモバイル クローラーが、モバイル デバイス対応のウェブサイトを優先的にクロールするようになり、この情報が不要になったためです。 サイトのクロールの現況については、クロールの統計情報レポートで確認できます。
この移行に関して、多くのサイト所有者の皆様と協力して取り組めたことに意義を感じています。モバイル デバイスを使用するすべてのユーザー(そしてクローラー)がアクセスしやすいウェブ環境を実現しようとする皆様の努力は、高く評価されるべきです。 あらためて感謝いたします。