新しい Search Console で重大な問題に集中する

2019 年 1 月 25 日(金曜日)

Google では昨年、さまざまな新機能を備えた新しい Search Console正式版としてリリースしました。新しい Search Console では、サイト所有者の皆様がより重大な問題に集中できるようにすることを目標としています。ユーザーの利便性を第一に新機能の開発に力を注ぎました。その結果、すでに改善された新機能がリリース済みであると思われる Search Console の古い機能を一部廃止することができ、新しい Search Console にさらに機能を追加して改善する余地ができました。

2019 年 3 月末までに予定している Search Console の変更の一部を以下に示します。

新しいインデックス カバレッジ レポートのクロールエラー

皆様から最も多くお寄せいただいたフィードバックの一つが、Search Console のクロールエラーの一覧でどのエラーを優先的に解決すべきかわかりづらいというご意見でした(存在しない URL のクロールは通常の動作ですが、ウェブサイトで解決する必要のないエラーが報告されていました)。どの問題を重要視すべきかを再検討し、サイトのインデックス登録に使用するパターンを変更したことで、重要度の高い問題を特定しやすくなりました。この変更が、より迅速な問題解決と再クロール リクエストにつながるものと確信しています。これに伴い、パソコン、スマートフォン、サイト全体のエラーを示す従来のクロールエラー レポートを廃止します。エラーの認識や報告の方法は今後も改善してまいりますので、ご要望などございましたらツールからフィードバックをお送りください。

クロールエラー レポートの廃止に伴い、同じ内部システムをベースとするクロールエラー API も廃止することにしています。現在のところ、代替となる API を提供する予定はありませんこの変更については、API ユーザーの皆様に直接通知いたします。

インデックス カバレッジのサイトマップ データ

新しい Search Console の導入に伴い、古いサイトマップ レポートは無効になります。新しいサイトマップ レポートには古いレポートのほとんどの機能が含まれています。Google は、その他の情報(特に画像や動画)について、今後新しいレポートに移行することを目指しています。また、サイトマップ ファイルで送信した URL については、インデックス カバレッジ レポート内でサイトマップ ファイルを使用してどの URL をトラッキングするかを選択できるようにしました。これにより、注視しておきたい URL のみを簡単にトラッキングできるようになります。

URL 検査ツールで Google のようにフェッチ

新しい URL 検査ツールを使用すると、ウェブサイト上の URL をさまざまな方法で検査できます。現在のインデックスの確認だけでなく、最近変更した URL のライブチェックも可能です。このツールを使用することで、URL に関する詳しい情報(HTTP ヘッダー、ページリソース、JavaScript コンソールログ、ページのスクリーンショットなど)も確認できます。ページの再クロールをツールから直接リクエストできるため、Google 検索への追加や更新がスムーズに行えるようになりました。

ユーザー管理機能を [設定] に統合

ユーザー管理インターフェースを改善し、これまで複数の場所に分かれていたユーザー管理機能を新しい Search Console の [設定] に統合しました。これは、従来の Search Console のユーザー管理機能に代わるものです。

構造化データ ダッシュボードにカテゴリ別のレポートを追加

サイトへのリッチリザルトの実装を容易にするため、新しい Search Console にいくつかのレポート(求人、レシピ、イベント、Q&A)を昨年追加しました。Google は、今後も引き続き新しい Search Console にレポートを追加していく予定です。ページ上の構造化データの解析中に見つかった構文エラーについても、重大な問題を見過ごすことがないよう集計してレポートに表示することにしました。

リッチリザルト機能でサポートされていないその他の構造化データタイプは、今後は Search Console のレポートには表示されません。これにより、重要性の低い問題に気をとられることなく、Google 検索への表示に影響する可能性のある問題に集中できるようになります。

廃止された古い機能

新しい Search Console では、サイト所有者の皆様にとって不可欠と思われる機能に絞り込んだ結果、いくつかの機能を廃止する決断をやむを得ないものとしました。特に重要な点について以下に記載します。

HTML の候補 - 短いタイトルや複製されたタイトルを見つけることはサイト所有者にとって有益ですが、Google のアルゴリズムもここ数年でタイトルの表示と改良において進化しています。これは、サイトにとって有益であると考えています。また、ウェブサイトをクロールしてタイトルや説明を抽出するための優れたツールもいくつか登場しています。

プロパティ セット - 一部で高く評価されてきた機能ですが、利用者が少ないことから廃止することになりました。ただし、ウェブサイトをより包括的に把握したいというニーズがあることが確認できたため、Search Console アカウントをドメイン全体にわたって(スキーマタイプやサブドメインに関係なく)管理するための機能を近日中に追加する予定です。今しばらくお待ちください。

Android アプリ - 数々の関連機能の大半が Firebase コンソールに移行されてきました。

ブロックされたリソース - この機能を追加したのは、モバイル フレンドリーでないためにブロックされた CSS や JavaScript のファイルを特定し、ブロックを簡単に解除できるようにするためでした。この間に、これらの問題は大幅に減少し、このツールの利用者数も大幅に減少しており、ブロックされたリソースは URL 検査ツールで直接特定できるようになっています。

フィードバックをお待ちしています!

これらの変更は皆様の作業フローに影響する可能性があるため、ひと足早くお知らせすることにしました。ご不明な点、ご要望などございましたら、新しい Search Console から直接フィードバックをお送りください。詳細なフィードバックについては、ヘルプ フォーラムをご利用ください。スクリーンショットやアイデアをご提供いただけます。新しくなった Search Console が長きにわたって皆様のお役に立ち、サイトに影響する問題に集中して Google 検索をさらに有効に活用できるようになるものと確信しております。

皆様にとって幸多き一年となりますよう。