2021 年 5 月 26 日（水）
Google は、安全でスパムのない Google 検索エクスペリエンスを提供できるよう常に取り組んでいます。2020 年には、Google 検索結果をクリーンに保ち、スパム行為のあるウェブサイトではなく、皆様が構築した高品質のウェブサイトが検索結果に表示されるようにするために、多くのイノベーションに投資しました。とはいえ、このミッションは Google だけでは達成できません。皆様のご協力を得られたことを大変嬉しく思います。
昨年を振り返って、できる限り最高の Google 検索エクスペリエンスをユーザーに提供するという私たちの共通の目標に向けて Google が皆様とともに取り組んだイニシアチブを以下にまとめました。
より優れた分析情報、ツール、リソースを提供
より安全でスパムのないウェブと Google 検索エコシステムの実現は、優れたウェブサイトの構築から始まります。そこで、Google は、最適なユーザー エクスペリエンスを提供するウェブサイトを簡単に構築できるように、より優れた分析情報、ツール、リソースを皆様に提供することに常に努めています。
分析情報
Search Console を通じて、1 億 4,000 万件を超えるメッセージをサイト所有者宛てに送信しました。これは前年を上回る件数です。増加の主な原因は、Search Console を使用する新しいサイトの登場、COVID-19（新型コロナウイルス感染症）を背景とするサイト所有者向けの新機能の発表、検索でのサイトの表示に影響する可能性がある問題に関する有用な分析情報と通知です。全メッセージのうち 290 万件は、手動によるウェブスパム対策に関するものでした。スパム問題の多くはすでに Google のアルゴリズムによって対処されているため、この種のメッセージは過去数年より減少しています。それらは、ハッキングされたサイトの所有者に送信したメッセージなど、セキュリティ問題を速やかに特定し、サービスの中断やユーザーへの被害を最小限に抑えていただくための行動につながるインサイトでした。メッセージ専用の新しいユーザー インターフェースを Search Console に組み込んだことで、メッセージがサイト所有者の皆様に確実に目に触れ、より効果を発揮していれば幸いです。
ツール
Search Console チームは、ウェブサイト上のスパムや危険な挙動の検出に役立つ機能を提供するために、年間を通してたゆまず努力しました。そうした機能には、リンクの否認ツール、クロール統計情報レポートの新バージョン、セーフサーチ フィルタリング レポートなどがあります。また、高品質のコンテンツを提供するウェブサイトの構築に役立つ機能にも取り組みました。この機能は、エコシステムの改善とスパムの削減に不可欠です。具体的には、リッチリザルト テストをベータ版からアップグレードし、イベントや求人情報のような有用な Google リッチリザルト タイプを利用するデベロッパーに対するサポートの向上を図りました。
リソース
Google が提供するツールを最大限に活用できるように、Search Console トレーニング シリーズをロールアウトしました。Google は続々とリソースを増やしており、必要なリソースを見つけづらい場合があることを承知しています。そこで、Google 検索セントラルを開設してブログを移行し、リソースを一元化しました。また、サポートの質を向上させるために、マルウェア、ハッキング、有害なダウンロードが原因で繰り返し発生するセキュリティ問題を報告するための新しいサポート チャネルを設置しました。このチャネルを通じて、Google は多くのエスカレーションを受け取り、サイト所有者がそれらを解決するための支援を行うことができました。
より良いウェブを目指しともに歩む中で、こうした取り組みが皆様の一助になれば幸いです。
コミュニティとの協力
Google 検索セントラルのヘルプ コミュニティは、ウェブサイト所有者の皆様が質問を投稿して回答を入手し、問題を解決するための場として継続的に活用されました。2020 年には 39,000 件を超える投稿がありました。それらの投稿の多くから読み取れたのは、これまで以上にオンライン プレゼンスに重きを置く企業の姿勢でした。Google のコミュニティが、あらゆる規模の企業のオンライン プレゼンスの向上と、初めてのオンライン化のお役に立てたことを嬉しく思います。その成果はいずれも、質問を1つずづ丁寧に解決し、ユーザーを助け続けたプロダクト エキスパートの方々がいなければ不可能でした。
2020 年には、Google のグローバル コミュニティを拡張して、アラビア語、中国語（簡体字）、ポーランド語、トルコ語でも対応可能にしました。現在は、韓国語、タイ語、ベトナム語を含む 17 の言語に対応しています。プロダクト エキスパート（PE）の方々は継続的にオンライン ヘルプ コミュニティに活気を与えてくれました。それに伴い、Google は初のプロダクト エキスパート向けバーチャル サミットも開催しました。このイベントでは、世界各国から PE が集まり、Google プロダクト チームとのセッションを通じて交流、学習、情報共有を行いました。PE の方々と、このサポート コミュニティの成長にご協力いただいたすべての皆様に感謝を申し上げます。ご質問がある場合、または質問に回答してご自身の知識を試すとともに他の参加者を手助けしたい場合は、こちらをご利用ください。
2020 年の初めに 5 つの対面イベントを開催できたことは、私たちにとって大きな喜びでした。それ以降、皆様に直接お会いできる機会を作ることはできていませんが、Google は皆様と一緒に集うための方法を常に探し求めています。50 を超えるオンライン イベントに参加してスピーチを行い、80 を超えるオンライン オフィスアワー セッションを開催したのもそのためです。会議で直接対面することはできませんが、ご自宅からリラックスして参加できる Search Central Lightning Talks とプロダクト サミットを提供しました。また、Search Off the Record ポッドキャストを開始し、最初の Virtual Webmaster Unconference を開催しました。こうした新しい方法での集いを、私たちと同様に楽しんでいただけたら幸いです。それとともに、皆様と直接お会いできる日が早く訪れることを願っています。
より安全でスパムのないウェブを目指す私たちの旅はまだまだ続きます。私たちの務めに終わりはありませんが、皆様とともにこの旅に乗り出す機会を得たことを心から感謝しております。Twitter、YouTube、ブログ、コミュニティをご利用いただき、誠にありがとうございます。今後も引き続きよろしくお願いいたします。
